彼らが走り抜けた海は、あの日たしかに澄んでいた
「風が強く吹いている」
という小説がとても好きで、箱根駅伝にはまってしまった。
例年、たとえ夫の実家でもテレビにかじりついて見ているほどなのに、今年は娘にチャンネル権を奪われて見そびれた。ションボリ。
新年のスタートダッシュ失敗。
年齢を重ねるにつれて、学生スポーツを観るときに胸の熱さが増すのはなぜだろう。
一人だって知っている選手はいないし、関東出身でもないのでゆかりのある大学もないのに。
がんばれと言うのもはばかられるくらい、応援してしまう。
がんばるすがたを、戦う姿を観せてくれて、本当にありがとう。
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年始早々、昨年の話になってしまうけれど、昨年の秋に一人で近場に旅行した。
旅行といってもあちこち観光するのではなくて、写経をすることが1番の目的だったのだけど。
写経なので当然お寺に赴いた。
以前行った際は、筆、筆ペン、マジックなどいくつかの筆記具が準備されていたのだけれど、コロナ対策だろうか、受付で新品の筆ペンを下ろして渡してくれた。
写経をして、そのあとその境内を廻る。
まだ第3波が来る前だったこともあり、比較的観光客がいたので人の少なそうな経路でいくつかお参りしたい仏様にお参りをした。
階段を上がって、見晴らしの良いところへ出ると、鮮やかに青い海と旋回するトンビと、秋の高い空が清々しかった。
そのあと、おみくじを引いた。
お寺でおみくじ?と言わず、何か今日は絶対におみくじが引きたい!という気持ちだったので、観光客が行き交う中勇敢な気持ちでおみくじの箱に手を入れた。
大吉だった。
実はこのお寺、わたしにとってはとても大切な場所。
遅々として進まないけれど、産後うつのマガジンにもいつか登場するはずの、わたしにとって強い後押しをくれる場所なのだ。
そこで、この大吉。
百万馬力得たような充足感で、わたしは帰路に着いた。
さて、帰宅後その話を職場で話したら、同僚に言われたのがこちら。
「え?その大吉って、年内とかじゃないよね?」
いや・・・どうなんでしょう?
ちょっと、いや、全然わかんないです。
とはいえ、上気した通りそこはわたしにとって、かなり強力なパワースポット。
「もうだめだ!」という時に行って、なにか暖かなものに包まれたような気持ちになって帰ってくる場所なので、2021年ももちろん「大吉」と信じるのみ。
しかしまた、これが自分の母になっちゃったなーというところなのだけど、わたしが大吉なら、別にもっと吉成分(ておかしな表現だけど)減らしてもらって、その分家族の健康運とかに分けてあげてほしい。
2021年、わたしには目標も抱負もありません。
ただただ毎日を大切にすごして、家族の健やかな成長を守ることだけ。
それからnoteを粛々と続けていければと思っています。
本年も、どうぞよろしくおねがいします。