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「ありのままの自分って、こういうことだったんだ!」
「どういう状態がありのままの自分?」
人生を模索していた時、
本によく書いてあった。
「本来の自分」「ありのままの自分」
正直ずっとピンときていなかった。
どんな自分を「ありのまま」というのか。
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感情を素直に出せば怒られたり、
裏切られたり、
嫌な思いをすることが人生のほとんどだった。
感情に嘘はつけない。
これはれっきとしたありのままの自分だ。
けれども、人と争いごとになるのは嫌だった。
私は感情を、心を、できるだけ閉じて生きてきた。
その生き方はとてもとても苦しかったけれど、
それ以外の方法で、
他の人とどうコミュニケーションをとれば
平和で、穏やかで、誠実で、
理解し合えるのかわからなかった。
(当時は自分自身を理解していなかったために、
理解してくれる人もいなかった)
👇参照:
そんなある日、ふと思い立って温泉に行った。
一人で。初めての場所だった。
人間観察が趣味な私は、
お湯に浸かりながら、
ぼんやりと周りを見回していたときだった。
突如イナズマに打たれたように、一瞬で理解した。
「みんな裸だ!」
あの人も、この人も、
太っていても、痩せていても、
毛深くても、ツルツルでも、
みんなみ〜んな生まれたままの姿だった。
ブランド物も、アクセサリーも、
綺麗な服も、地位も、学歴も、
お金も関係なく、ただそこに存在していた。
その瞬間、ハッとした。
これが「ありのまま」なんだ!
外側にくっつけたものを全部取ったとき、
「本当の自分」になるんだって。
いや、なるんじゃなくて、
「戻る」「還っていく」んだ。
何か足りないのではなく、必要でもなく、
くっつけてきてものを取り払えば、
私はありのままの自分なんだ!って。
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この、突然、到達した真理に、
私はこの上ない至福を感じていた。
お風呂を出てからもずっと嬉しくて、
答えが出たことが嬉しくて、
自然と涙が溢れ出て止まらなかった。
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ありのままの自分がこう言っているようだった。
「片時もあなたから離れたことがないよ。
ずっと、こうなることを信じていた。
あなたと一つになって、本当に嬉しい」
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