「~ねばならない」を卒業したい おばあちゃんになった新人類世代
嫁ぎ先の兄弟、姉妹とは仲良くしなければならない。
長男の嫁は盆・正月は働いて、嫁ぎ先が一番実家は二番。
子供を産まなければならない。
墓参には必ず行かなければならない。
親戚の集まりごとに夫婦は一緒でなければならない。
………。
これっていつの時代の話?
#なんのはなしですか ?
昭和、戦前生まれの親に嫌というほど叩き込まれた
「~ねばならない」
人として必要なこともたくさんある。
でも、なんとネガティブだらけなんだろう?
これをすることで人間関係が円滑に進むこともある。
でもなぜ必要なのか、無理をしてもそうしなければならないのか。
私にはいまだにわからないことだらけ。
いや、頭ではわかっているのだけれど心が全くついていかないというのが正直なところ。
ここを難なくのりこえ当たり前と思っている人から見たら、
「どうしてやらないの?」
というところだろう。
私には無理。
「お前ら新人類だろう?何を考えているのかさっぱりわからん」
就職した時にとなりの係長から言われたことがある。
私が生まれた年に役所に入ったという係長。
もし生きていたら80歳は超えている。
当時としては発想が切れていて、
「なんでこの人が役所なんかにいるんだろう?」
と思っていた。
その係長からみても、私たちの年代は何を考えているのかわからない
「新人類、宇宙人」
だったらしい。
その新人類もおばあちゃんになった。
「おばあちゃんになったのだから、「~ねばならない」も我慢して付き合えばいいのに」
実家に行く義妹二人と夫を見送り、noteを書いている私に言う。
「いやいや、私は自分に無理をしないと決めたのよ。
自分が心地よいところに身を置くことにしたの。
そうやって心を平和に保つことが自分を大切にすることなのよ。
それに意地悪はきらいなのよ」
「なるほど。そうきたか」
外は雷が鳴り思いがけず大雨。
おばあちゃんになった新人類世代の私と、心の中の私の会話は続く。
ヘッダーのイラストはにゃこぱんさんからお借りしました。
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