大きな石を飼う
先週あたりから妹が胃が痛いと言っていた。
歯の具合が悪くて痛み止めを飲んだから胃が荒れたとか、股関節の痛み止めのせいなのかとか、色々言って胃薬を飲んでいた。
薬を飲んでも一向に痛みは治らず、明け方になると痛みで目が覚めようになってしまった。
どうしようもなくなり胃腸系のクリニックに駆け込み、超音波で診てもらったら胆嚢炎と診断された。
胃と胆嚢が近くて、素人ではわからないらしい。
一応薬は出してもらったが翌日には総合病院送りになり、その日のうちに手術だと言われてしまった。
さすがにそれは無理なので、翌日の今日、朝一番で手術をしてもらった。
「痛いから病院に行く」と言ってからあっという間の出来事だった。
摘出した胆嚢には15ミリほどの石があり、もう少し遅かったら手遅れになるところだったらしい。
「たらこみたいな胆嚢にパンパンに石が詰まっていた。と付き添った義弟もびっくりしていた。
妹は今年になって尿管結石にもなっている。これも相当痛くて、運転して病院に行くまでも大変だった。
どうやら石が出来やすい体質らしい。
人の身体はどこにでも石ができる。
胆石、尿路結石、歯石、唾石…
耳の中にできる耳石は平衡感覚に関係する。静脈の中にできると静脈石というらしい。
石があるかどうかは痛くならないとわからない事が多い。そしてだいたいの石ができないように予防するのが難しい。厄介な話だ。
妹はしばらくは不自由なだけれど、退院する時にはスッキリしていることだろう。あっという間の出来事だったけれど無事に終わって一安心。