掛川市の補聴器助成制度 #469
このnoteでは認知症に関連した情報発信と全国区市町村での取り組みを紹介しています。
ブログ「認知症ちいきマップ」では過去noteに掲載した記事のまとめとその他、興味のあるものを雑記ブログとして紹介しています。
この話題は先月の市町村の議会でも多く取り上げられた印象があります。
やはり難聴の方も増え、認知症のリスクになること、欧米と比べ補聴器装着率の低さにも理由があると思います。
今回の話題である静岡県掛川市では補聴器購入費の一部を補助する助成制度を新設しました。
早期の気付きと対応が聴力の低下防止や外出促進につながる効果に期待して、高齢者だけでなく40歳以上を対象に加えたのが特徴です。
焼津市や藤枝市などが65歳以上に向けて同様の取り組みを実施しているが、対象が40歳以上の制度は県内で初めてになるそうです。
40歳以上というのは非常にインパクトがあります。
この年代から徐々に高音が聞こえづらくなりますし、仕事も積極的に行ている年代だからこそ早めの補聴器が必要な年代とも考えられます。
市の長寿推進課によると、現役世代にも難聴予防を促して生活の質の維持や社会参加につなげるのが狙いとしています。
当初は高齢者に絞った補助を想定していたが、耳鼻咽喉科医師や補聴器販売店への聞き取りで「早期装着が必要」との意見が目立ったため対象年齢の拡大に踏み切りました。
同課担当者は「難聴が深刻化する前に対応できれば、将来にわたって認知症の予防が期待できる」と説明しています。
補助について65歳以上は上限5万円、40~64歳は上限2万円です。
申請を受け付けた後も定期的な調整を求めて、使われずに放置される事態を防ぎ、年1回、アンケートを実施して生活改善の効果も検証します。
ここまで自治体が行う補聴器補助事業で先進的な取り組みは初めて見ました。うまく取り組みが成功すれば他の自治体にも大きくひろがる可能性があると感じました。