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自分の直感を当てにして生きる

最初にいいと思ったものを手放すと、後から後悔することはないだろうか。
少なからず、私はある。というか、けっこうある。

どうやら年齢を重ねてからそういうことが多くなってきているようだ。

まだ20代の頃は、それこそ直感で生きてきた。
「動きながら考える」ことが出来ていた。過去の自分がうらやましい。
やりたいことを行動しながら見つけていた。

当時、地元で会社員をしていたがどうにも合わない。
いっそうのこと私を知っている人がいない場所にいきたい!
と、当時興味があった自然農をしているペンションのmixiの更新をチェックしつつ、住み込みスタッフに応募した。(自然農は通っていたコーヒーショップのお姉さんに教えてもらった。mixiも懐かしい)
知る人ぞ知るそのペンションは、私のような畑違いの者でもすんなり採用してくれた。他県かつ観光地でのボラバイトだったので、休日は旅行気分だった。
お給料は出ないが、仕事は楽しかった。お給料は出ないから、仕事が楽しかった。とも言える。

こう思い返すと、私はけっこう精力的に動くタイプだった。
若さもあるだろう。この後も続くのだが、長くなりそうなので今日はこの辺りまで。

あの頃から年齢を重ねてきた今はというと、選んだ先に後悔をしたくないとか、損をしたくないと消極的になってしまう。つまり、選び間違えたことの責任を負いたくないのだ。
残念なことに、選ぶ時間をかけ過ぎて本質も見失ってしまうこともしばしばある。

前置きが長くなってしまった。
本屋に併設されているカフェに来た。コーヒーとシフォンケーキ(Withホイップ)を注文したら、メニュー写真の二倍はあろうWithホイップがされていた。サービスデイかな。ありがとう。
ここでシナモンロールを注文できたらなおよかったが、益田ミリさんの『考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール』を読む。
異国の地・フィンランドに思いを馳せていたところ、ハッとさせられた。

これ欲しい!
でも、念のため色違いや他のデザインも物色する。
しばらくしてわたしは思った。
最初にいいと思ったものでいいじゃないか。

『考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール』 益田ミリ 著 

そう、最初にいいと思ったものでいいのだ。
あれこれ考えて、考えがねじれてほどけなくなるまで考えて…
あれ?私どうしたいんだっけ?
○○さんはこっちがいいって言ってたな。それなら間違いないかな。うん、そうしよう。
なんてことになってしまう。

選んだ責任を自分で負うことを手放してしまうのだ。責任放棄だ。
これは私だけだろうか。
自己責任という、挑戦の機会を逃しているとも言えなくもない。

今からでも遅くはない。
直感を大事にして、自分の人生に責任をもって選んでいきたい。
大それた話しのように書いているが、益田ミリさんは手袋の色柄のことを指している。

いつか振り返ったときに「私の人生も悪くなかったな」と思える道を辿りたい。


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