拝啓、そちらはどんな世界ですか
hideさんと共同で音楽を創り出していた、I.N.A.さんが執筆した"君のいない世界"。
悲しい内容じゃない、とご本人が言われていたけど、松本裕士著書、"兄弟"は衝撃的な悲しさの深みにハマりすぎてたから、いやいや怖い…と、しばらく本棚にしまっていた。
何度も手に持っては、まだやめとくか……を繰り返していたんだけど、hideの音楽にとても惹かれたのだからこれは読むべき。エイヤッ!!!!とな。
ふたりが共同制作するようになった出会いと経緯、どのようにしてあの曲達ができたのか。
唯一無二の彼らが切磋琢磨してきた軌跡を追いかけた。INAさんの文章はとても分かりやすくて読みやすいので一気に読み終える。
どうしても本の終わりに向かうほど(1997年頃)、結末がやってくるので胸のざわざわが取れないけど、話されてたとおり悲しい話じゃなかった。
想像以上の大変さの中でいろんなものを生み出していたんだと知り、尊敬すると同時にもっともっとhideさんの曲が好き!!!と熱くなった。
あの時代、ふたりのことをほとんど知らなかった自分でさえ、ふたりは惹かれ合う運命(音楽パートナーとして)だったんだなぁと感じられた。
松本秀人 × I.N.A. = hide
本音は、なんであの頃にIZAMしか見ていなかったの??と、遅すぎる無意味な後悔をしてしまうけれど……今こうして、hideという存在を知ることができたのはやっぱり嬉しい。
彼の音楽はとてもかっこよくて、聴いてると鳥肌が立つし体中の液体がブクブクする。
好きなものが増えたら嬉しい楽しいも増える。
あなたのいない世界で、これからも好きなものを愛して生きていきますね。
-あれから16年も経ったけど、何も変わっちゃいなかった。SPIRITSは永遠だった。