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家に帰るまでがキャンプです!


私は、旅が大好きです。
準備もワクワクするし、いつもと違う物を見て食べて知ってと、好奇心旺盛なので、毎週でも旅に行きたいぐらいです。

家嫌いだし

今まで色々な旅をしてきました。

そんな私の忘れられない旅!!

それは小学5年の時に家族で行ったキャンプです。

な〜んだ普通じゃん?と思いましたね?

普通のキャンプ、、、
の話もあるのですが、私にとって何よりも忘れられない【キャンプ】がありました。

その日は、朝、、、

からではなく、夜に父が仕事から帰ってから、明日は休みだし旅にでも出ようか?と急に旅に出ることになりました。

母は、せっせとおにぎりを作っていました。

テントとおにぎりと着替えなどを持って、車に乗り込みました。
車はセダンタイプの普通乗用車でした。

後部座席には、兄弟3人とメスのゴールデンレトリバーが乗りました。
※その時はまだチャイルドシートは義務化されていませんでした。

メスのレトリバーの名前は、リッティー、私の同級生のお宅から頂いた犬でした。
生後3ヶ月でもらう予定でしたが、もらう日の前日に親犬にしつこくして噛まれてしまい、少し大きくなってから我が家に来ました。
リッティーは親元に長くいた為か、とても賢い犬でした。
リッティーは自分の事を人間だと思っているようで、犬扱いをすると不満気でした。
私達はいつもリッティーの賢さに驚かされていました。

それにしても後部座席の人口密度高っ!!
な状態で、私達は旅に出ました。

行き先は、

特に決まっていませんでした。

行き当たりばったりで行こう!

それが旅のコンセプトでした。

とりあえず高速には乗って、東西南北どの方面に行こうか?

ぐらいは決めましたが、それ以外は何も決めずに進みました。

事前に夜ご飯は食べていました。

が、
高速に乗るまでのほんの何分かの間に、皆で母が作ってくれたおにぎりを貪り食いました。
おにぎりは、その時点で全部なくなってしまいました。
一升食ったよこれほんと。

まだ高速に乗る前なのに、、、


そしてとりあえず高速に乗り、分岐になる度に、右行こうとか、左に行こうとかその場で決めました。
ドキドキとワクワクで、とても興奮したのを覚えています。

そして、
私達は、海にいました。

その頃はインターネットもなかったので、地図を見ることしか出来ず、お店とかキャンプ場の検索も出来ず、人もいなくて聞くこともできず、、、

波の音だけがする


海にいました。

真っ暗な海に。


結構な波打ち際でした。

が、とりあえず寝るためにテント張ろう!!

ということで、テントを張り、砂の上でしたので、エアーベッドを膨らませました。

私は毛布を取りに車に戻ったのですが、その時、

あれ!?リッティーは?

いない!!どこ??

真っ暗だし海近いし、、、

車にいるはずのリッティーがいないので、私は不安になりながらテントに戻りました。

私、「ねぇ、リッティーいないんだけど!!」

私は家族に言いました。

家族も驚き、テントの外に出て探しました。

しばらくして、私はふとエアーベッドの上の膨らみを見つけました。

私、「リッティーいた!!」

リッティーは、私達が膨らませたエアーベッドでこっそり寝ていたのです。

なんでやねんっ!!

どうやら、荷物を運ぶために車のドアが開けっ放しになっていて、リッティーは眠くなり、寝たいけど、車はふかふかじゃないし、皆いないし、あたし人間だし、と寝る場所を探していたら、ふかふかのベッドを見つけたので、そこで寝ていたようなのです。
ありがとっ!あたしのために☆的な感じでちゃっかりと。

皆、バタバタと忙しく準備をしていたので、全く気が付きませんでした。
もしかしたらリッティーは、車に戻されるのが嫌で、存在を消す!という特技を身に着けたのかもしれません。
それぐらい、本当に気が付かなかったんです。

安心はしましたが、私達は家族5人とレトリバー!!
どう頑張っても全員エアーベッドでは寝られません。

しかも、私達は夜中に海について、キャンプ場でもなんでもない砂浜にテントを張っていたので、母は、見張りを兼ねてリッティーと車に残って起きてる!と言いました。

父と私達は、テントで寝ることになりました。

そこでリッティーは、せっかく寝ていたのに下に降ろされるハメになり、しかも車に戻されるのが分かり、あたしは人間なのになんでベッドじゃないのさ!!的な不満爆発な表情で、しぶしぶ母と車に戻りました。

ベッドに入ると、私達はすぐ眠ってしまいました。

※キャンプ恒例の耳なし芳一エピソードはまた別で書きます。


朝方、、、

もちろん私達は朝日なんて見ずにぐっすり寝ていました。

母が父と私達を起こしました。

すぐテントしまって!!

へ?寝ぼけ眼の私達は、急いでテントをしまって、車に荷物を運びました。

周りには、大人の男の人が数人いました。

なんだろ??と思いましたが、母に言われたとおりに急いで撤収しました。

車に乗り込み、進む時に周りを見ると、天気は悪いし波が高くて生憎の荒れ模様でしたが、私達がいた場所は、海の家と海の家の間のスペースでした!

あーここ海水浴場だったんだ!!

父と母は叱られたそうです。

そりゃそーだっ!!


そしてきれいな海、、、
ではなく、その日は曇っていて、水平線も見えないし、灰色い海と空でしたが、私達は一応海に来ていて、

夜中に着いてただ寝て、朝方叩き起こされ、今は天気が悪くて灰色の海を見ながら去っていて、、、遊びもせず、景色も見ず、、、その場でご飯も食べず、、、これは、、、旅?

私は面白すぎてずっと笑っていました。

しばらくすると、父と母は、このあとどうする?と私達に聞きました。

そりゃどこかには行きたいけど、、、
ここがまずどこなのかもわからないし、何があるのかもわからないし、天気悪くて海でも遊べないし、とりあえず帰りの方向に何かあるだろうからとりあえず帰路へ向かうことになりました。

途中コンビニを見つけたので、朝ご飯を買って、また皆で貪り食い、、、

私達は、


家にいました。


家に着いてしまったんです。

どこに行く〜?と言いながら、家にいました。

そして、なんならいつも起きるより早い午前中に家に着いてしまったんです。
渋滞しなかったからね。

旅行の片付けなどをして、

そろそろお昼だし、何か食べよう!となり、でも帰ってきたばかりで疲れていたので、カップヌードルを食べました。

私は、その頃ガイコツ人というあだ名で呼ばれていました。
色が白かったのと髪の毛が茶色だったのと、少食だったので痩せていたからです。
外国人と骸骨をかけていたみたいです。
今はむしろ食い気しかないので、は?みたいな感じですが、その頃は、カップヌードルも一人では全部食べられなくて、いつも残して誰かにあげていたのですが、その日初めて、カップヌードルを1個全部一人で食べきれたんです!!
入っている小さな海老は、嫌いなので残しましたけどね。

そんな自分の成長に自分で感動し、その後お昼寝をしました。

私がこの忘れられない旅をしたのは小学5年生の頃でした。

ちなみに私の子ども達は、幼稚園の頃から、カップヌードル1個全部食べられています。。。

すっすげ〜〜〜



#忘れられない旅


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