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丁寧に生きるとは|映画『すーちゃんまいちゃんさわ子さん』
この頃、歳も歳なので、結婚やら、仕事やら、10年後の自分がどうなっているかを考えることが多くなりました。
ただ漠然と、いつかは結婚するんだろうなあ、このままこの仕事を続けていくんだろうなあ、と思うのですが、時々とても不安になります。
なんとなく過ごした日々に、いつか後悔するときがくるのだろうか、と。
私の行動は、いつも衝動的で感情が先行します。
これまでの人生、受験直前になって進路を突然変えてみたり、やりたいことに全てをかけて没頭したり、やることはいつも極端。
もちろん上手くいかないことだらけです。
それでも、後悔したことはありません。
結果として充足した今があるから、どんなことも意味のあることだったと捉えてきたからなのでしょう。
でも、20代半ばを迎えた今、その衝動性だけで生きていく自分に不安を覚えることもあります。
それは、周りの人間が結婚したり、仕事で昇格したり、自分の居場所をきちんと確立していくのを見ているから。
「私は自分の居場所を見つけられているのだろうか、もし見つかっていないのなら見つけられるのだろうか」
「もしかすると、今自分がいる場所は誰かの居場所であり、そこに自分が居てもいいのだろうか、きちんと自分の手で居場所を作るべきなのではないか」
誰かに問いかけます。
このままでいいはずない、だから今、行動しなくちゃならない。未来のために。
この焦りと不安は、いつになれば消えてくれるのか、ずっと抱えていくのだろうかと、私はとても怖くなります。
そんなとき、とある映画のセリフを思い出します。
「遠い未来のために今を決めすぎることはない」
映画『すーちゃんまいちゃんさわ子さん』より
このまま一人で死んでいくことになったらどうしよう…主人公たちのように考える私に、ゆっくり染み渡る言葉でした。
先を見据えるよりも、今目の前にある選択を丁寧に選んでいこう、この映画を見てそう思えたのです。
一つ一つ、目の前の選択を丁寧に選んでいけば、いつかどこかにたどり着く。その場所は決して華やかでも豊かでもないかもしれないけれど、きっと一番のお気に入りの場所。
後悔をするかもしれません。でも、そんな後悔だって、ちょっとした人生のスパイス。
そう思って、明日からを丁寧に生きていくことにします。
でも、たまの衝動性も大事にしていきながら。