【妊婦様?】私のマタニティライフはというとだな
来週には生産期を迎える私。もうすぐ、私の約10ヶ月に及ぶマタニティライフが終わりを迎える。
私のマタニティライフは、いわゆる「楽」な方に分類されると思う。しかもかなり楽な方。というのも、まずつわりがほとんど無いに近かった。「食べたくない」はあったけれど、「食べれない」はほとんどなかった。実際に吐くことはおろか、「オェッ」とえずくこともなく、なんなら「吐き気」もほぼないに近かったと思う。「なんか胃が・・・消化不良や・・・・・・」くらいのもの。
そして私は働いてもいない。少し体調が悪くてもベッドで寝てればよかった。中には強烈な吐き気に襲われながらでも、猛暑の中電車やバスで出勤する人もいる中、私は涼しい部屋ですやすやとお昼寝をしたり、赤ちゃんのことで色々調べたりと、それはそれはゆっくりとした時間を過ごした。
身体的に少し辛いかもと感じ始めたのは、妊娠30週を超えてあたりからだったと思う。股関節や下腹部のチクチクとした痛みに、「あいてて・・・・・・」と言いながら着替えを行う。お腹が大きくなって寝るのが少し辛くなったけれど、抱き枕さえあれば夜中に起きるのは2〜3回くらいで済む。辛いだなんて言葉で表現するのが過度なくらい、そんなもんの辛いだった。
そしてなにより、周りのサポート体制が本当に恵まれていた。夫は家でダラダラとする私を一度も責めることはなかった。むしろ、「ゆっくり過ごしなね(๑╹ω╹๑ )ニコニコ」と毎日声をかけてくれた。「家でご飯作るの大変だから、何か食べに行く(๑╹ω╹๑ )?」と言ってくれたり、「まにょちゃんがやりたいことやっとこうね(๑╹ω╹๑ )」と言って私の行きたい・食べたい・やりたいを全て叶えてくれた。本当に全て。
そして愛犬の体調不良で急遽早めの里帰り(出産予定日3ヶ月も前)になったことさえ責めなかった。むしろ、「早めに帰ってくれて俺安心だよ(๑╹ω╹๑ )なんかあった時に頼りになるのはやっぱりまにょちゃんのお母さんだから(๑╹ω╹๑ )」と言って、慣れない1人での生活を文句一つ言わずおくってくれている。口内炎ができても、体重が落ちても、何一つ愚痴を言わない。
義両親も私を一度も責めたり、何かを強制したりすることはなかった。「晩御飯作るの大変でしょ、多めにスープ作ったからこれ晩ご飯にしな。」「もし母乳が出なくってもミルクで育てればいいんだからね、もし母乳が出なくても自分を責めちゃだめ。」「生まれて3ヶ月くらいはそっち(私の実家)にいなね。息子は1人でもなんとかなるんだから。」
私の子がいつか結婚して、お嫁さんを連れてきた時。私は義両親をお手本にするだろうと思う。それくらい、心から義両親に感謝しているし、この寛大加減には頭が下がるばかりで。無事に子を産んで義両親に抱かせることで、この恩を返さないといけない。
そして私の両親。
父は、リビングで煙草を吸うのをスパッとやめた。「これ食べんか」と言って、私の好きな食べ物をたくさん買ってきてくれる。
母なんて、安静指示が出た私をそれはそれは必死にサポートしてくれた。人生で一番、「母」を感じた。3食ご飯を用意してくれて、階段の上り下りはは危ないからと言って、1階で眠れるよう敷布団を買ってくれた。子の育児グッズだって、「いるなら買いなさい」と言って、それはそれはたくさん買ってくれた(もちろん父も、義両親も)。どれだけ私がぐうたら過ごしていても、「今日も1日無事に過ごしてくれてよかった」と言って眠りにつく。母は、母だった。
こんな環境だから、精神的なストレスもほとんど無いに近かった。ストレスになったかな?と思うのは、愛犬との別れくらい。だけど、悲しさよりも愛おしさで溢れた時間だったから、このストレスが子に悪い影響をもたらすとは考えられない。「可愛いね」「大好きだよ」「愛してるよ」。そんなそらにかけ続けた温かい言葉たちをお腹の中で聞き続けた子は、きっと心地よかっただろうと思う。
こんな生活を送っていたもんだから、「私は妊婦!!だから仕方ない!!私を優先しなさい!!気を使いなさい!!!だって私は妊婦だから!!!!!!!!」だなんてことはもう全く思わない、いやむしろ思ってはいけないレベルの私。
なんなら、「迷惑かけてごめんなさい・・・(;ω;)」「気を使わせてすみません・・・(;ω;)」「あああああ情けないですごめんなさい・・・(;ω;)」という毎日を送っている。
多分私は、「超ラッキー妊婦」なんだと思う。
世の中の全員がこんな楽な妊婦だとは決して思わないでほしい。私が「超絶お気楽妊婦」に分類されるだけで、世の中の大半は私より心身ともにしんどい思いをしていると思って欲しい。目の前に妊婦の方が立っていたら、是非是非優先座席を譲ってあげて欲しいと思う。こんなお気楽妊婦でさえ、さすがにあの振動の中立っているのは結構しんどかったりする。風邪を引いたりインフルやコロナに罹患して数日しか経ってない場合は、マスクをして外出してほしい。妊婦がそれらに罹患した場合、使える薬は限られるし、なにより「子は大丈夫なのか」という心のストレスが過度にかかる。是非、妊婦さんの心とお腹の中の子を守って欲しいと思う。
周りに感謝できることは、ありがたい。
「もっとサポートしてよ」「もっと配慮してよ」「もっともっともっと」
周りの人たちの優しさがないと、私もそうしてもっと周りに求めてしまったと思う。十分すぎる周りの優しさは、私に感謝の心と優しさをもたらしてくれる。
優しくしてほしい時は、自分から優しくしなければならない。
そんなことを学んだ妊婦生活だった。
マタニティライフが幸せでたまらなかったと振り返れることに、心から感謝したい。
この感謝の気持ちを生んでくれたみんなに、
次は私から精一杯の恩返しを。
まにょ。