人生を変えた一冊は村上春樹「羊をめぐる冒険」
最初に読んだのは高校を卒業して圧倒的に時間を持て余していた10代後半の頃。
1998年くらいだったかな?
テレビドラマの月9では木村拓哉がラブジェネ。
邦楽はグレイ、モー娘、ラルク。
UKミュージックシーンはradiohead、oasis、blur、ケミカル、ファットボーイなど名前を上げ出したらキリがない。
自分の無力さと世の中のスーパースターたちの中間が見えなくて、ボクはひたすら本を読んだ。その中間を埋めてくれたのが「羊を巡る冒険」だった。
平凡なボクの平凡ではないストーリー。
ビールが好きで、平凡だと思い込んでる自分は不思議な女の子から特別視され、歪んだ世界へ進んでいく。
当時、現実では会ったことのないような頭が良い人間とも、本のなかでは接することができる。
想像できる美味しそうな料理や、死んだ人間と会話する暗闇、博士の部屋の埃っぽい古い匂いなどの表現が、リアルな夢のように感じて楽しめると思った。
主人公と同い年になったくらいに読み返すと、ボクが女性との関わり方について、影響されていたことに気づいた。
嫉妬や執着と自分の気持ちのバランスや、女性の自立した考えを尊重するように見せかけて、芯では自分中心のわがまま。その中でのうのうと生きる性格になった気がします。
主人公のボクに憧れ続けた自分は、影響を受けてよかったと思います。
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