先天性難聴
先天性難聴には、遺伝によるものとそうでないものがあります。遺伝によらないものには、出産の時や、その前後の病気も含まれます。また、難聴の原因が分からないものもあります。難聴をもったお子さんの90%は、聴こえが正常なご両親から生まれます。
遺伝性難聴
生まれた時から高度難聴の子は500人から1000人に1人と言われていますが、その半分以上に遺伝が関わっているのです。
これは父親と母親の遺伝子の偶然の組み合わせで、その子供が難聴になることが多いためです。
遺伝子変異を原因とする遺伝性難聴の中でもGJB2(コネキシン26)変異型難聴は、 遺伝性難聴の50%以上もの割合を占めています。
常染色体劣性と常染色体優性の遺伝形式を持つ感音性難聴。
遺伝以外の原因は、妊娠中の以下のような病気が含まれます。
● 風疹
● サイトメガロウイルス感染
● トキソプラズマ
● ヘルペス感染
● 梅毒
そのほか、
● 早産(妊娠37週未満での出産)
● 出生後の頭部外傷や、幼小児期の感染症(髄膜炎、麻疹、水痘)
● ある種類の薬(ストレプトマイシンという抗生物質など)
が難聴の原因となることもあります
- 感音難聴。
耳毒性のある薬剤が原因
●トルエン
●抗生物質
・カナマイシン
・ストレプトマイシン
・ゲンタマイシン
●ループ利尿薬
・フロセミド
・エタクリン酸
●シスプラチン