影武者になろう〜マインド注入編④
ポイント4
『人生において良い時も悪い時もある』という事を知る。
『平家物語』より
祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、
ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者もついにはほろびぬ、
ひとえに風の前の塵に同じ。
こんな美しい響きのものや、中国の戦国史のような勇ましいものでもないが、
現代の日本のとある地方に暮らす人間でさえ、一生の内に華々しい時代と落ちぶれた時代を味わうことがある
人生の先人である(本体)は、これからを担う(影武者)にいろんな人の人生の上がり下がりを話してやってほしい
例えば、こんな話…
『サラリーマン人生では努力して出世しても、会社自体がダメになることがある』
あるお固い業種のサラリーマンの話し
同期の一人が上司の機嫌を取るのがうまく、他の同期を出し抜き40歳を過ぎて所長になった。
同期として、より成績を挙げ人望もあったはずの自分が選ばれず悔しい思いをした。
しかし、すぐ後に不景気となり会社が潰れる。
所長になった同期は責任者として、すぐに転職するわけにも行かず、
周りに出遅れて転職活動をするも、不景気なので採用が決まらなかったと聞く
かたや、自分は、悔しさと肩身の狭さから会社が傾きだしたと同時に転職し、新しい業界に入ってもコネや可愛がってくれる先輩のツテを頼って独自の営業販路を確立し、直ぐ所長となり、後に独立できたと。
人生には良い時悪い時があり、その波が繰り返されるなかで、生き抜けるかどうかはほとんど『時運』によるという話し。
そういう事を身を持って経験すると、周りの人の人生の波も見えるようになる
よくある人生の上下のパターンとして、若い時に成功して社長業を邁進するも、時代の変化に対応出来ず大きな借金を産み家族離散するパターン
家族が犠牲になる典型的なパターン
逆に、何もアップダウンなく平凡に過ごす人もいるだろう…
それぞれ苦労や努力もあって成り立つ
人生、良い時も悪い時もある
ケ・セラ・セラ
ハクナマタタ
と楽観出来るかどうかは達観でもある
ただ一度きりの人生で見逃してはならないのは、若い時のささいな行き違いから意固地になり幸せな結末を不意にすること
家族や、男女の関係の話
昔の恋人と別れ、失ったものの大きさに心に穴が空いたところに、自分の意思よりも人の他意に流された結婚なり関係性なりで、自分を犠牲にする人もいる
そして無理な正当化が不幸を助長する
本体は影武者にいろんな人の生き様を語ってやってほしい。その時、本体も自分の人生を顧みて襟を正すだろう
『反面教師』
自分も含め、周りの人の過ちから学ぶ事は多い
しかし、当事者は気付かないことが多い。
精神疾患に近い
感情にも小局大局がある
意固地は小局
幸せは大局
大局を見て、大自然を受け入れることが人生において1番難しく、人によっては1番簡単なのかもしれない