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クラウドファンディング挑戦終了まであと2日‼️
こんにちは。
京都市中京区にある。満福寺の第28世住職。また、六満こどもの家(夜間保育園)の園長をしいています。しゅうちゃんです。
7月1日から9月13日までの期間で「満福寺を日本一幸せになれるお寺にする」を目標に掲げてクラウドファンディングに挑戦中です。
クラウドファンディング挑戦終了まで残すところあと2日となりました。
たくさんのご支援のおかげで、キャンプファイヤーのサイト・直接満福寺にご支援をしていただいた総額を合わせますと、第1目標金額の1000万円まで支援額を達成することができました。
本当に皆さまのおかげです。ありがとうございます。あと2日、最後まで楽しむ気持ちを忘れずに進んでいくので、引き続き応援していただけると嬉しいです。
同じクラウドファンディングに挑戦している繋がりで、今年の24時間テレビでお笑い芸人のやす子さんが、全国の児童養護施設の支援募金をするためのチャリティーマラソンに挑戦されました。
やす子さんのチャリティーマラソンは多くの方に感動を与えたと思います。私もやす子さんの姿を見て、勇気をもらえた一人です。
やす子さんの波乱万丈の人生
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普段は温厚で優しい雰囲気で溢れているやす子さんですが、実はお笑い芸人になるまでには壮絶な過去だったそうです。
やす子さんは、2歳の頃に両親が離婚し、シングルマザーとなった母親と過ごすことになりましたが、母親は朝も夜も仕事に行っており、5歳年下の妹と2人で過ごす生活は極度の貧困状態にあったそうです。
24時間テレビでは学生の頃は学校の水道水をペットボトルに汲んで、物や食器を洗ったり、夏休みになると給食がないのでご飯を満足に食べられないのが苦しかったことや、エアコンがなかったので毎日、市立図書館で本をずっと読んでいた話などをされており、この中でも一番苦しかったことが暑くてお腹が減っていたことだと話されていました。
また、高校時代にいじめに遭っていたやす子さんは、3年間はトイレでご飯を食べたり、休み時間は図書室で過ごしていたそうです。
家庭環境だけでなく、いじめにも遭ったため今でも人間関係に苦手意識を持っていると話しています。
このように波瀾万丈な人生を送ってきたやす子さんですが、憧れのヒーローがいるそうです。
やす子さんの憧れのヒーローとは⁉
やす子さんを支えた憧れのヒーローがいるそうです。
そのヒーローの名前は「アンパンマン」です。
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児童養護施設では高校生が泣いている赤ちゃんの面倒を見ることが多く、その赤ちゃんの部屋で「アンパンマンのマーチ」がよく流れていた。
その曲を聴いていると自分自身が励まされるようになっていったと言っておられます。
「アンパンマンのマーチ」
そうだ うれしいんだ いきるよろこび
たとえ むねのきずがいたんでも
なんのためにうまれて なにをしていきるの
こたえられないなんて そんなのはいやだ!
いまをいきることで あついこころもえる
だから きみはいくんだほほえんで
そうだ うれしいんだ いきるよろこび
たとえ むねのきずがいたんでも
ああ アンパンマン やさしいきみは
いけ! みんなのゆめまもるため
なにがきみのしあわせ なにをしてよろこぶ
わからないままおわる そんなのはいやだ!
わすれないでゆめを こぼさないでなみだ
だから きみはとぶんだどこまでも
そうだ おそれないで みんなのために
あいとゆうきだけがともだちさ
ああ アンパンマン やさしいきみは
いけ! みんなのゆめまもるため
ときははやくすぎる ひかるほしはきえる
だから きみはいくんだほほえんで
そうだ うれしいんだ いきるよろこび
たとえ どんなてきがあいてでも
ああ アンパンマン やさしいきみは
いけ! みんなのゆめまもるため
特にやす子さんは、
「なにが君のしあわせ なにをして喜ぶ 分からないまま終わる そんなのは嫌だ!」の歌詞が一番好きだと言っておられました。
アンパンマンを知らない日本人はほとんどいないと思います。
お腹を空かせて泣いている子どもに自分の顔を食べさせるという、珍しいタイプのヒーローであるアンパンマンは、お腹を空かせた人にパンを届けるというお話になっています。
そして、この歌詞を書いたアンパンマンの作者であるやなせたかしさんは、子どもには難しい内容だがメッセージをしっかりと入れれば子ども達にもちゃんと伝わるという思いでこの歌詞を書いたと言っておられます。
やなせたかしさんは1919年生まれであり、戦争を経験しています。そしてこの戦争で、弟さんは特攻隊員として出撃し亡くなっています。
そして、やなせさんの戦争体験において何よりも辛かったのは空腹だったそうです。
運よく激戦地を免れたが、軍の作戦上、食料を節約せざるを得ないことも多く、1日に2杯の薄いおかゆしか食べることが出来ず、野草などを食べて耐え忍んだと言っておられます。
「正義と悪」は、立場が違えば簡単に入れ替わる。
しかし「飢えている人に食べ物を与えることは、どの国でも正義である」とやなせさんは思ったそうです。
さらに「正義とは痛みを伴うもの」だと考えた。
アンパンマンには弱点があり、汚れたり濡れたりすると力が出ない。つまり食べられない状態になるとパワーダウンするが、それでもアンパンマンは、お腹を空かせた人に自らの顔を差し出す。
やなせさんは、「自分の身を犠牲にしてでも人を助けようとすることが、本当の正義である」と、アンパンマンを通じて表現しているのです。
「アンパンマンのマーチ」に込められた歌詞はやなせさんが波瀾万丈な人生を送ってきたからこそ、このような多くの心に響く素晴らしいの歌詞が書けたのだと思います。
そして、同じような苦しい経験をしてきたやす子さんにもこの曲の本当の良さ分かり、多くの勇気や元気を与えてくれているのだと思います。
なぜ?やす子さんが自衛隊に入隊したのか
やす子さんは高校卒業後、獣医になりたいという夢がありましたが進路相談の時に「児童養護施設に入っていたら100%進学できない」と言われ、
本当は行きたかった大学進学の夢を諦め、住み込みで働ける安定した生活をするために自衛隊に入隊することを決断したそうです。
自衛隊に入ってからはブルドーザーオペレーターとして勤務。しかし2年で辞職し、その後はアルバイト生活をしていたそうです。
やす子さんは1年間で15回ほどアルバイトをクビになり、何にも上手くいかず「もう人生はい、終わり~みたいな感じでこのままロボットのように働くんだ~」と思いながら過ごしていたという。
人生を変えた、先輩自衛官からの一言とは⁉
このような壮絶な人生を過ごしてきたやす子さんですが、自衛隊に入ったときに先輩自衛官から
「すみませんをありがとうに変える」ことを教えてもらえたことで自分自身を変えることができたと言っておられます。
例えば、先輩より先に部屋に入ってしまったときに「すみません」と言ってしまったやす子さんに対して、「すみません」ではなく「ありがとうございます」と言葉を変えてみる。
もし、「すみません」と言ってしまったときにもその後に「すみません。先に入らせてもらってありがとうございました」と言葉を変えるようにする。
そうすると気持ちも前向きになるし人との会話も増える。
『「ありがとう」を言えば「ありがとうが」返ってくるように、優しい行いをすれば優しい行いで必ず返ってくる。』とやす子さんは言っています。
24時間テレビでのチャリティーマラソンでやす子さんを見ていると常に自分ではなく他人のことを優先して考えて行動しており、多くの方に「ありがとう」をたくさん言っている姿を見ることができます。
「ありがとう」の語源は⁉
そもそも「ありがとう」とはどういう言葉なのか?
少し仏教の話になるが、「ありがとう」は仏教からきた言葉になります。
法然上人の御法語である『登山状(とざんじょう)』というものに
「教法流布の世に遇う事を得たるはこれよろこびなり。譬えば目しいたる亀の浮木の穴に遇えるがごとし」
というものがあります。これは
「果てしなく広がる海の底に、目の見えない亀がいる。そして、広い海には、一本の丸太の木が浮いている。
その丸太の木の真ん中には小さな穴がある。その木は、風が吹くたびに、西へ東へ、南へ北へと漂っている。
この亀が百年に一度、浮かび上がった拍子に、その木の穴に、ひょいと頭を入れることがある。これは奇跡的な確率になる。
そして、私たちが人間に生まれ仏教の教えを聞けるということはこれ以上に喜ばしいことであり有難いことですよ」
という意味になります。
つまり、あなたが当たり前のように生活をして毎日を過ごしているが、私たちがこの世に人間として生まれること、また他の諸外国と比べて平和な日本に生まれそして仏教とご縁を結べることは、当たり前のことではなく、とても奇跡的なことなんですよ。ということです。
つまり「有り難い(ありがたい)」とは「有ることが難しい」ということになり「今、有ること(存在すること)が難しい」ということになります。
そうは言っても、日本にいても苦しいことも多いと思ってしまうと思います。人生は上手くいくことよりも、上手くいかないことの方が圧倒的に多いです。
そして、上手くいかないときは、何度も何度も「一難去ってまた一難」と、目の前に多くの『難』がやってきます。
そんな状況で「ありがたい」と思うことはなかなかできないと思います。
このような「難」が一つもなく、嫌なことが全く起きなかったら、それは『無難な人生』で、一見幸せそうな人生ですが、これは誰かと比べて自分の方が無難だと思うだけで、誰もがこれらの「難」を絶対に避けて通ることはできないのです。
実は、これらの難が『有る』ことで、あなたが苦しいときに誰かに助けられたり、困難なことでも一緒に力を合わせて何かを達成できたときに初めて、人は優しくなれ、強くなり、大きく成長できるのです。
だから、様々な「有る難」を乗り越えさせてもらったことに「有難い」となるのです。
やす子さんも芸人として人気になる前は自分にはどうしようもない環境に苦しんだ経験をしたからこそ今の自分があるのだと思います。
人はいつからでも変わることができる。私自身も色々なご縁のおかげで変わることができました。
そのような経験から満福寺にお参りに来られた一人でも多くの方とご縁を結ぶことができ笑顔にできればと思い、日々頑張っています。
クラウドファンディング挑戦まであと2日ですが、最後まで笑顔を忘れずに楽しみますので応援してもらえると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。