かけがえのない存在
2023年が終わる前に、大好きな藤井風について語りたい。
私が藤井風を好きになったのは、2年前。
以前、母からいい曲なのよ〜と当時CMソングとして流れていた『きらり』を勧められた。耳にしたことはあったがその時はふーんそうなんだ、ぐらいで特に興味は持たなかった。初めて風の声を聴いた感想は、「川崎鷹也みたいな眼鏡かけた感じの人が歌ってるのかな〜」と想像したくらいだ。
それから数ヶ月後の年末、紅白を観ていると、超絶技巧の腕前のピアノととんでもない歌声、甘いマスクに私は一瞬で心が奪われた。彼が弾き語りをする姿に目が離せなかった。一目惚れとはこういうことをいうのだ。
演奏が終わったかと思えば、なんと岡山弁のゆる〜い喋り。なんじゃこのイケメンは!?このギャップは!?才能の塊は!?これが私の藤井風との出会いだった。
私はその日から藤井風のトリコになった。 YouTubeでひたすらMVを見て曲を聴き、ひたすら藤井風にハマった。風のLIVEは人気で倍率が高いため、チケットを取るのが困難であると悟り「藤井風のLIVEに行くまでは絶対死ねない、生きてるうちに風の歌を生で聴きたい」と思うようになった。
そして昨年、そのチャンスがやってきた。
ホールツアーにスタジアムライブ、アリーナツアーとこんなに1年で沢山やって大丈夫そ?と思うほどLIVEを開催してくれた。私は、片っ端からLIVEに申し込んだ。最初のホールツアーは収容人数が少なく、何ヶ所か申し込んだがあっけなく撃沈。LIVEに当たった人が羨ましすぎて、しばらく藤井風の曲を聞けなかった。
そんなこともあったので、秋に開催されるスタジアムライブは無理だろうなと思いつつ、1人で申し込みをした。すると、なんと当選!!!
場所は大阪。知らない土地で初めての1人ライブ、しかも念願の藤井風。嬉しすぎて飛び跳ねてしまった。
1人で遠くに行くことなんてなかったからドキドキだった。会場に着くと、さっそくグッズTシャツを購入し着替えて会場内の座席に座った。こんなに沢山の人たちが、藤井風に会いたくて集まっているんだなぁとなんだか感動した。
秋の夜風と共に、いよいよ開演。BGMに合わせて観客の拍手の音が大きく鳴り響き、会場内の熱気が高まる。そして、ついに風が登場。私、涙。生で歌声を聴いて、あぁ、藤井風ってこの世に本当に存在していたんだと感動して涙が止まらなかった。1曲目は泣きすぎて全然まともに聴けなかった。
私の藤井風初ライブはそんなこんなで幕を終えた。一生忘れることのない、最高の秋まつりだった。
それからまた数ヶ月後、今度はアリーナツアーが開催されることとなった。前回は私1人での参戦だったが、以前から風が好きな母にも生歌を聴かせてあげたいと思い、今度は2人での参戦を決意した。すると、見事また当選!第一希望の会場は落ちてしまったけれど、風の生歌を再び聴けるならどこの会場だって嬉しかった。
アリーナライブは、スタジアムライブの時とはまた違った良さがあって最高だった。遠くても同じ空間にいられるだけでとってもしあわせだった。
そんな感じで今に至るまで、私は藤井風にどっぷり浸かっている。風の音楽は、ありのままの自分を肯定し、みんなそれぞれ光っているんだよ、と優しく伝えてくれる。歌を通じて聴いている人に寄り添うように、愛を与えてくれる。
先日の『いちばんすきな花』の主題歌を聴いて、改めて素晴らしいアーティストだなぁと思った。こんなにもドラマの世界観を表現した曲を作れるのも凄いと思ったし、最終話でのライブ演奏も本当に素敵だった。
彼は、これからの私の人生においてもかけがえのない存在に違いない。またいつか、生歌を聴ける日を願ってこれからも応援したい。
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