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モテる男って? 第2章

第二章:”モテる男”と”モテない男”の要素分析を行う

 “モテる“といえば、芸能人、有名人ではないか?ふと、そんなことが脳裏をよぎった。
 この直感を元に立てた仮説はこうだ。「10年間、年ごとに、恋人にしたい有名人、恋人にしたくない有名人をピックアップする。こうして得られたその人達のコメントや、行動から、性格分析ツールのIBM Personal Insights を使い、性格や、特徴などを洗い出すと“モテる”要素が見えてくるのではないか?」
 われわれがこの仮説を証明するために考えた計画は、以下のとおりである。

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抱かれたい男ランキング

 なかなか過去のデータを集めるというのは難しい。以下は、Web Site から抜き出してきた有名人のリストである。

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抱かれたくない男ランキング

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 これらのリストを作成できたところで、以下のようなことに気づく。
1. “モテる“につながる特徴や要素と言うよりは、アンケート当時のメディア露出の多寡、世間の彼らに対するイメージ、スキャンダル報道の有無でランキングが左右されていないか
2. 特定の人ばかりで、毎年十分な“モテる男”の変動が起きていない
3. データの根拠がこれまた乏しくて、本当に女性たちから“モテている”のかどうか分からない。
4. そもそも、“モテる“と”抱かれたい“は同じなのか? ”モテない“と”抱かれたくない“は、同じなのか?

 抽出したデータに懸念はあるものの、そこは後で精査するとして、手法が正しく動作するかをテストする為、以下のデータで分析を行った。

恋人にしたい芸能人(順不同)

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抱かれたくない男(順不同)

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Twitter を洗い出したところで、また気づく

1. これらのコメントって、本人が書いているのか?
2. コメント数が、Personality Insights で結果を出すのに十分で無い事も多い
3. 全員が全員、Twitter や、Facebook をやっている訳ではない

これは、科学的に、信頼できるデータにはならない

 とはいえ、せっかく集めたデータなので、最後までテストとしてやってみる。やってみるのだが、根拠も科学的にも非常に怪しいレベルで、しかも、この分析にかけられる時間も限られているので、『参考までに』程度の力の入れ具合で調べてみる。

 上記の Twitter で集まったコメントを、IBM Personality Insights に流し込んでみると以下のような数字が出てきた。

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 これでは、良く分からないので、クラスタ分析、それぞれの主成分分析 (PCA Analysis)をしてみる。要は、いくつかの要素で見てみて、“モテる男”“モテない男”、一般男性、一般女性と比較し、何か見えてくるかをグラフに表してみる。いろいろな要素グループでやってみたが、結果は、どれも似たようなものであったので、ここでは、二例だけを上げる。

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 これらを見てみると、「一般人」と「女性」と、「芸能人」という区分けが出来るぐらいで、“モテる有名人”と“モテない有名人”は入り交り、特に傾向が見える事は無かった。蛭子さんだけ、二つ目の要因分析で突出しているのは興味深いが、今回の“モテる男”分析には、関係が無いのでコメントは差し控える。

また、何も語れない


 ここまで、思いついた分析を行ってみて成果が出なかった我々は、初心に戻った。恋愛に夢中だった学生の頃、学術的な角度から物事を研究する手法を学んでいるではないか。この観点からアプローチすれば良いのではないか。
 さまざまなトライ&エラーの果てに、学術研究のセオリーから「モテる」要素を解明するアプローチを試みることにした。そう、過去に「モテる」に関する分析を行った論文を改めて調査し、仮説とゴールを組み立てなおすことにしたのだ。

 我々は、次のステップに向かう。次回、第三章:”モテる”とは何か。どう分析すべきなのか。

モテる男って?第一章:ネットで語られている“モテる”男を分析する


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