最近の円安ドル高

ここのところ、急に円が安くなってきてる。自分の子供のころは1ドル360円時代。それが200円台になってそして100円に。今は160円。なのでそういう時代もあるさ、って感じがしている。
その頃って製造業がうまく行ってたから景気が良かった。経済学はよく判らないから体感でだけど、円高が進行してから土地が値上がりしてバブル、就職氷河期と進んで行ったから、円が安いのは良いことのように思えてしまう。
むしろ製造業で儲けられなくなり、それを補うために土地を転がしたり、バブルの後遺症で新卒社員を入れなくなったり非正規労働者を増やしたりされたから、ある意味一つの時代が終わったな、って思う。
その時代が長く続きすぎて、最早逆の時にどうしたらいいか、誰も判らなくなっている。円高時代の商売が身に付きすぎている。一円でも安く人を使うってのは、海外との競争力を保つためだった。だからもうその必要は正直ない。何だけど、安く人を使わないとダメってのが沁み込みすぎてて、それ自体が目的化してしまっている。
この辺の柔軟性がないのは、会社に老人が溢れてるからなんだろう。逆にすればいいとは思わないけど、刷り込みっておそろしい。成果主義の時代で、コストカットした人だけが生き残れた時代が続いて、怖くて逆の事なんて誰もできない。
本当は労働組合とかの出番なんだろうけど、これも円高進行する時代にかなり潰されてしまっている。
勇気をもってお給料上げる、待遇を上げるってのをやってほしいんだけど、難しすぎるよな・・。会社も株主第一で利益分配する組織に変貌してるし、困ったものだ。会社単独ではできないから、法律でも作ってやるしかないだろうな。

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