日本茶会@三段峡
遅れ馳せながら。
5月1日に広島県は三段峡にて開催された日本茶会へお邪魔させて頂きました。
原生を残し「風光明媚」を地で行くような環境は本当に心地好く、そんな肌馴染みを受けて「やっぱり私は日本人なのだなぁ」と実感させられた。
豊かな自然に五感ごと薫陶され、心もお肌もとぅるとぅるですわ。
特に硬度9の超軟水が素晴らしかった。
お茶もご飯も美味しい、幸せ。
特別名勝、流石です。
また、会場であった夫婦淵は多くの犠牲者を出した遊歩道橋倒壊事故が起きた場所でもあるということで、僧侶として慰霊碑へ読経させて頂きました。
当日の朝にたまたま三段峡ホテルの方より事件のお話を伺い、変な話だけれど「僧侶で良かった」と想った。
これまで読経については、正直いまいち意義を見出せず、練習はするし真面目にもやるけど、どこか違和感のあるままで、本当に失礼だけど「音を出すだけ」の読経だったように思う。
けど、ここで初めて「声に出して経を唱えたい」と想わされた。
今回読経させて頂いたけど、また改めて、もっとちゃんと準備した満足のいくおつとめをさせて頂きたい。
「頼まれた」からじゃなく「自分がしたい」からやりたい。
そんな風に想わされたのは、やはり場の力なのかなぁ。
どんなに俗世から離れようとしても、社会に五感を燻されては難しい。
だからこそ、売茶翁は茶具を担い、蝸舎を出、茶を呑むことで、俗世に在りながら神仙に通じようとしたのかも知れないなぁ。
僧侶として歩む上で、とてもとても大切なことを教わった二日間でした。
このタイミングで出遇えたこと、触れたこと、全てにおいて導きしか感じない。
お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。
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ありがとう、だいすき。