2.セラピーについて
拝啓はじめましての皆々さま
このサロンがどんば場所でどんなセラピーを行なっているのかを掘り下げ言葉にしてみましたの読み物シリーズの第二弾です。
タイ式セラピーとはなんぞや?今まで受けたことがない不思議な施術といわれる所以は何なのか?をまとめてみました。
1.タイ式セラピーの特徴
タイ式セラピーと聞くと、街によくあるタイ古式マッサージかと思う方もおられるかと思います。
このタイ古式マッサージと私が行うセラピーは全く別のもの。
タイ古式マッサージのアクロバティックな動きの施術を「陽」とするならば、このセラピーは「陰」の要素が強いのです。
はじまりは、PP1という手技からスタートします。
すごく神聖で、わたしとあなたが繋がる瞬間でもあるし、この触れ方ひとつでセラピーが決まるといっても過言ではないくらい、大切にしているウォーミングアップような手技。
私のお師匠から「受胎した瞬間に母親の臍から胎盤に繋がる、最初のSENに触れる、神聖な瞬間。自分と相手の、まだ開いていない悟りの蕾を向かい合わせてひととき合流するんだよ」っていう言葉を聞いた時は、心震えました。
そこから、1〜2時間じっくりゆっくり体に圧をかけます。手のひらの時もあれば、親指、はたまたトークセンと言われる音が心地の良い木槌で体トントン叩く。
たまに揺らしたり伸ばしたりしながら、体のSEN(ツボの通り)の詰まりをお掃除します。
後半は、集中的におなか(内臓)に触れます。
揉んだり、ゆらしたり、圧をかけたり。
これでもかとおなかに触れるので、体全体の血流がよくなり、ポカポカ体の内側から温まってくるのを感じます。
2.内臓と感情をほぐす
タイ式セラピーのベースは、中医学とアーユルヴェーダのいいとこどり。
昔の人々の叡智がギュッと詰まっているのです。
彼らの教えの中には「内臓と感情」は密接に結びついていて、日々湧きあがる様々な感情を内臓が受け止め、消化するという言葉があります。
悲しいかな、未消化な感情はどんどん蓄積され、心と体の不調の要因に。
日々の不調や痛みは、この内臓に溜まった負の感情が要因かもしれません。
そのため、内臓と感情はセットでケアしていく必要があるのです。もちろん、お通じがよくなったり、体が軽くなることもありますが、それ以上に感情の浄化が起こることもしばしばです。(これは良くも悪くも、然るべきタイミングで然るべき浄化が起こるという意味。)
おなかに触れ、滞りをほぐすことで、不調をゆるめたり、感情もほぐしケアしていくというのがこのセラピーの特徴です。
3.リラクゼーションサロンとの違い
一時的なリラックスや、「ここが痛いから湿布を貼りましょう」というような対処療法ではなく、人生自体が軽やかになるような深い気づきで癒しが起こるような施術を目指しています。
セラピー自体はタイの民間療法がベースとなっていますが、東洋医学やアーユルヴェーダなど様々な視点から、痛みや不調の原因をとらえてアプローチしてきます。
4.不思議な施術と言われる所以
同じ圧・リズムで一定時間触られていると、ヨガでいう瞑想みたいな状態になります。(寝てるけど意識はあるような感覚)
うとうとしてて夢うつつの時に出てくる感情や映像、感覚って潜在的な部分から湧いてくるものだったりするので、そこを観察するとおもしろい気づきと出会えることが多いです。
もうひとつ。
感想がまっぷたつに分かれるのも、おもしろいポイント。
「初めての施術でした…」
「気持ちがいい訳ではない不思議な施術」
っていう方もいれば、
「本当によかった」
「心の底から癒されてやさしい気持ちになれた」
といった具合に割れるのです。不思議ですね。
これは私なりの見立てですが、主訴にダイレクトにアプローチをかける整体やリンパマッサージ、鍼灸などと違うので、物足りなさを感じやすいのかなと思っています。
1~2時間、ひたすら同じリズムや圧で体に触れら流ってあまりないから、日々の忙しさに追われていると、呼吸や脈動・体温を意識することってほぼないと思うので、じっとゆっくり今ここの感覚に身を委ねるのが苦手になっていたりする方もおられます。
もしそこの物足りなさを感じたら、その物足りない感覚を見つめてみてください。
そこもまたひとつの気づきで、何に違和感を感じたのかを見つめるとフェーズが変わる瞬間がある。
全然リラックスできなかったと思ったなら、サロンに来た目的は「リラックス」だったという部分を知る。
頭が常に忙しくて、うとうともできなかったと思ったら、今はそういう状態なのだと知ること。
リラックスできなかった今の現状を感じ、お話いただけたら、要因がどこに潜んでいるのか一緒に考えることができます。
日々の忙しさで休まる時間が持てていないのが原因かもしれないし、警戒心からくるものかもしれない。
そんな感じで掘り下げてみると、このセラピーのよさがわかってくるかもしれません。
大切なのは、なぜあなたがこの施術を受けようと思ったかだと思っています。
真ん中 高橋 拝。
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清澄の地にて、韓方熟成よもぎ蒸しとタイ式セラピーを通じて、小躍りしたくなるくらい軽やかになれるような場を営んでおります。
たまに、ごはんも。
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