看護という仕事【骨折・入院】
入院55日目になりました。
今日は看護という仕事について書きたいと思います。
先ほど、私の向かいのおばあちゃんのところへ看護師さんが来て、「ここ乾燥かな?割れてるね。絆創膏貼ろうね」と言って処置をしているようでした。
カーテン越しで声しか聞こえませんが、途中でおばあちゃんは泣き出してしまったようで、「ありがとねぇ、ありがとねぇ…」と言っていました。看護師さんは、「大丈夫だよ~。痛かったらもっと早く言っていいんだよ。明日、先生に保湿剤出してもらおうね」と優しく言っていました。おばあちゃんは「こんな小さな傷に貼ってくれて、ありがとねぇ…」としばらく泣き止みませんでした。
これは、病室乾燥しすぎ問題もありますが、おばあちゃんがひび割れを起こしても言えなかったのは、「怪我をしている場所でもないのに、忙しい看護師さんの手を煩わせられない」という心理だったんだろうと思います。
そう、看護師さんはだいたいいつも忙しそうなので、向こうから聞かれない限り、なかなか自分のしてほしいことは言いづらいものです。なので、前出の看護師さんのようにやってほしいことに気づいてもらえると、本当に泣きたいくらいありがたい気持ちになります。
看護って、気遣いだなあと思います。
そして、これはすべての仕事に共通すること。
やらなくてはならないことはたくさんあるので、どのくらい、どこまで、というのは確かに難しいのてすが。でも、少しでもその人が気持ち良く過ごせるように、と思ってするのと、面倒だけど仕方なく作業しているのとでは、受け手の印象が全然違います。
技術や効率ももちろん大事ですが、まずは気持ちだなぁ、と入院患者としてしみじみ思います。
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