キャリア授業×SDGsの取組みを行いました byしごとの教室
皆様こんにちは。しごとの教室プロジェクトリーダーの楠瀬です。
2020年12月2日、高知市立横浜中学校にてSDGsと高知の仕事・取組みについて学ぶ授業を行いました!そのご報告をさせていただきます。
思い出の横浜中学校
イベントの実施をしたのは、高知市立横浜中学校さん。
実は、まんまる高知でしごとの教室を始めるきっかけになったのが、横浜中学校さんなんです。(そして私、楠瀬の母校でもあります笑)
まだ実績がなく、「企業と学校が連携したキャリア学習が必要だ!」という思いだけで走っていた中、当時の横浜中学校の教頭先生に「うちの学校でやってみなよ!」というお声掛けをいただきました。そのおかげで、こうして今、様々な学校さんとつながることができているんです!
コロナ禍の今、公立中学校でのキャリア授業開催は難しいと思い、あきらめていましたが、校長先生の一声により、無事2年連続お世話になることができました。
校長先生から出された、もう一つのミッション
これまで、社会人と学校をつなぎ、より活発で刺激的な交流をするための授業企画を行ってきた、このプロジェクト。
実はキャリア学習という文脈以外のテーマを盛り込んだ企画をしたことはなかったのですが、今回校長先生より伝えられたミッションがこちら。
もちろん言葉としては知っていたものの、正直まだちゃんと理解ができていなかったSDGs。イベント開催まで1か月という中、SDGsの理解からプロジェクトが始まりました。
と、まぁ悩んだわけですが、SDGsへの気づき・学びについては、また今度、楠瀬のnoteでまとめたいと思います。
そして決定したのが、この5つの企業・団体さんです!
皆様、SDGsしよう!といって活動や事業をされているわけではありませんが、お仕事内容や取組み内容が結果として持続可能な開発目標の達成につながるという方たちです。
急なお願いにも関わらず、ご対応いただいた皆様、本当にありがとうございました。
授業内容レポート
私たち大人にとっても、まだまだ聞きなれないSDGs。
子どもたちが先を行っているかと思いきや、高知県の公立中学校では来年から力を入れた取り組みが始まるとのことでした。
そこで、授業のアイスブレイクはSDGsクイズから!
世界のSDGs達成ランキング、日本は何位でしょう??
など、大人も生徒も盛り上がるクイズとなりました!
※正解は17位!(2020年)
つづいて、お越しいただいた社会人の皆様から、生徒に向けアツいお話をしていただきました。お忙しい中お越し頂いたのは、こちらの方々↓
高知県内にスーパーマーケットやコンビニエンスストアを展開サニーマートさん。今大きな問題となっている、売れ残り商品などによって生じる食品ロスをなくすための活動を展開されています。
執筆者、楠瀬の所属企業・SKK。SKKは港の浚渫工事などで使われる海上クレーンを作るメーカーです。SDGsとは少し距離を感じる建設機械ですが、SKK製のクレーンは10~20年、長いものでは50年も使われる製品なんです。アフターサポートにも力を入れているSKKならではの取組みです。
高知県内企業でもっとも活発なSDGs活動を展開されているミタニ建設工業さん。本業の建設業で皆が暮らしやすい街を作るのはもちろん、防災活動や地域の保育園への絵本の読み聞かせ活動、女性も働きやすい職場づくりなどに取り組まれており、様々な側面からSDGsの取組みを進められています。
セクシュアルマイノリティの偏見や差別をなくすための活動を、当事者の方と支援者の方が協働して展開されているレインボー高知さん。実は、SDGsにはセクシュアルマイノリティに対する言及がないのですが、意識を持つべき問題だと思い、今回ご登壇いただきました。
コロナの影響を受けアルバイトができなくなってしまった大学生と人手不足で困る農家の方をつなぐ活動をしているLet's Destinyさん。立ち上がったばかりの団体ですが、世の中に生じる様々な矛盾の解決につながる活動を展開されています。
当初、SDGsと関連付けたキャリア授業は、生徒たちの理解の面において難しいんじゃないかと考えていました。しかし、生徒たちにとってSDGsと絡めることで、事業をより自分ゴトにすることができたように感じました。
コロナ禍で難しい時期にも関わらずご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
コロナと学校と社会
生徒たちにとって、学校の外の人達と会う機会がほとんどなくなってしまった2020年。学校によってはオンラインを通じてより活発なキャリア学習ができる一方、普通の公立学校は、社会との関係が断絶された1年間だったように感じます。
しかし、子どもたちと社会が断絶されている間に、時代と格差が拡大していくような気がしています。こんな時期だからこそ、できる範囲の中で子どもたちと社会との交流を継続させたいなと感じます。
企業にとってもメリットがあるんじゃないか
菅首相が「2050年までに脱炭素社会実現」を掲げたことなどもあり、新聞やメディアなどに取り上げられることが増えたSDGs。「取組みを進めなきゃ!」と思う一方で、何をしたらよいかわからない中小企業さんが多いのではないかと思います。
楠瀬所属のSKKもそんな企業の一つ。しかし、こうした授業への参加をきっかけに、私たちが達成しようとしている目標について、改めて考えることができました。
社内で出た意見や取組みについて、発信することもできそうです。(SKKのHPにて、SDGs×地域貢献の取組みとして発信いたしました★)
もちろん、事業としてSDGsを進める活動は別で行っていく必要があります。
しかし、自社の事業の棚卸を行い、どんな活動が展開できるのか考えるきっかけとして、SDGsの取組み第一歩につながるのではないか、
SDGs発信の一つの形として活用いただけるんじゃないかなと思いました。
しごとの教室に興味がある方へ
まんまる高知では、2021年度も継続してしごとの教室の活動に取り組んでいきます。より活発な活動につなげるため、学校さんや地域の方たちとの連携をさらに強めていきたいです。
一緒に取組みたいという方、学校関係者の方はいつでもお気軽にご相談ください!お待ちしております(^^)/
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プロジェクトリーダー:楠瀬まどか
連絡先:kochi.tsunagu@gmail.com
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