【読書レポ#1】絶対悲観主義
いつもは読書メーターに感想や気付きをメモしているけど、特に面白かった本はnoteに書いてみようと思う。
Twitterか何かで情報が回ってきて気になって買った本。
個人的には、楽観主義 ≒ ポジティブでいたい!と常々思っているので、筆者が提唱する絶対悲観主義に興味が沸いて手にとってみた。
絶対悲観主義について延々と語られるのかと思いきや、それがメインとなっているのは第1章のみで、それ以降は幸福や健康、お金など身近なテーマについてエッセイ調で書かれている。
まずその語り口調が面白い(funny!)。そして示唆に富む内容ばかりで、なお面白い(interesting!)。Wで面白い本だった。
絶対悲観主義とは
これだけ読むと超ネガティヴな思考に見えるが、悲観を極めることは逆にポジティブなんだと思った。
絶対悲観主義になることで、仕事に対して気楽に向き合える。失敗を恐れなくなり、リスク耐性がつく。たまに上手くいったときは喜びが増す。そして悲観を良い意味で裏切る成功が続いたとき、地に足着いた自信が手に入る。
ネガティヴだからこそ、ペローナと戦えたウソップのような感覚(『おれは元からネガティヴだァ!!』)。
悲観を極めた最強の楽観。それが絶対悲観主義なのだと感じた。
幸福について
第2章「幸福の条件」では、幸せになるための条件について書かれている。その中でも特に『幸福の微分・積分』という考え方が印象に残った。
まず、幸せを数学の微積の概念で考えるという視点が面白いと思った。
そして筆者は言及していなかったが、微分=現在&未来、積分=過去に軸足を置いた幸せの捉え方なんだと思った。
人生で波に乗れているときは微分的な捉え方で良いと思う。だけど、あまり上手くいってないなーと思うとき(今の自分がそう)は、積分的に幸せを捉えることで楽になれるかも。
これだ!っていう分かりやすい幸福がなくても、振り返ってみると凄く幸せだと言える。これは本当にそう。
「幸せって到達点(だけ)じゃないよな」っていう抽斗を手に入れた。
そして本章はこう締め括られている。
幸せの基準を世間や他人に置かないこと。これは絶対に忘れてはいけない。
筆者はお気に入りの名言を「名言ファイル」にメモしているらしい。
最後に幸福に関する名言を紹介する。
・「他人の幸福をうらやんではいけない。なぜならあなたは、彼の密かな悲しみを知らないのだから」by ダンデミス
・「幸福になるのは、自分の好きなものを持っているからであり、他人が良いと思うものを持っているからではない」by ラ・ロシュフコー
・「幸福とは自分が満たされることではない。他の誰かを満たせることだ。」by みたまん