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マミートラップ~スタートラインに立てない私~

マミートラック=育児を期に、女性のキャリアアップが遅くなったりストップしてしまうこと

この言葉を知って、何か嫉妬心のようなものを感じた。なぜなら私は、マミートラックにもなれない、名もなき境遇に置かれているから。私は自分でこれを「マミートラップ」と呼ぶことにしている。

キャリアと子育てを甘く考えていた

結婚を機に、仕事を辞めた。お互い総合職で転勤族だった事が理由。…いや、これは建前かもしれない。

私の勤めていた会社は男性比率が多く、力仕事もしばしばだった。若さを武器に3年、何とか乗り越えてきたけれど、正直、3年目以降に働いている姿が想像出来なかった。そんな時ちょうど主人に出会った。元々子育てに専念したいと思っていたし、まず仕事をしながら子供ができるかが不安だった。結果私は、仕事から逃げるように結婚した。

仕事をするのは、子育てが落ち着いてからでも遅くない。人生の中で、まず子供を育てることに重点を置きたい。当たり前のようにそう考えていた。

帰る場所がない

幸運なことに、私は結婚して比較的すぐに2人のママになることができた。下の子が1歳になるまでは、子育てに必死だった。でも下の子が大きくなるにつれ、なんだか自分の時間が欲しくなってきた。育児に行き詰まりを感じるようになってきたのだ。そして上の子も3歳になり、よりお金がいるようになってくる。そんな時、昔馴染みの友達は、子供の入園が決まり、どんどん復職していった。

「あ、みんなは帰る場所があって、大人としての自分と、ママとしての自分の2つの顔を持つことが出来るんだ」その時そう気付いた。

仕事をしていないから保育園に入れない、保育園に入れないから仕事が出来ない

下の子が1歳になったのを機に、仕事を始めることを本気で考え出した。保育園のこと、就活のこと、経歴のこと。

すると情報を集めれば集めるほど、自分の環境で仕事を始めることが難しく感じた。

まず、仕事をしていないから、点数が無く保育園に入園できない。(私の住んでいる場所は保育園激戦区)

そこで、一時預りを利用して働くことを考えた。私の住んでいる場所では、一時預りは月上限14回。一時預りでも競争率が高いため、月14日働くのは厳しそう。となると、週2~3日のペースが妥当か。

そして保育園料。これをpayして+α貰える分働かないと、私の働く意味がなくなる。(お金を稼ぐと言う意味で)そしてそこに、扶養の範囲内という条件が付く。(月14日以内で社会保険支払っても余裕があるほど稼ぐ働き方を私は思い付かない(笑))月9万ほど稼ぐとして、手元に残るのは半分以下だ。

そんな事を考えていると、知らない間に、自分の中身の要因以外で、働くというハードルがかなり高いことに気付いた。離職歴だけがどんどん延びていくのも気がかり。え、私って結構詰んでる状況?「マミートラップ」という言葉が浮かんだ。専業主婦がハマる、簡単にはワーママになれませんよ、という罠。結婚を機に仕事を辞めた自分の浅はかさを恨んだ。

じゃあどうするんだと言う話

じゃあどうする?仕事することを諦めるか?答えはNO。

そもそも私は保育園に入園させる壁にぶつかっているけれど、子供が成長するにつれ、小1の壁などもあるらしい。子供が成長していくと、子供の面倒を見てくれる施設が減っていく。そして子供自体も行きたがらなくなるだろう。働くことと子育ての問題って終わりがなさそうだ。(まだ始まってもいないけど)

でもやっぱり子どもにとって、母という存在がしっかり受け皿になってあげなければいけないんだろうと私は思う。私の場合、親戚が近くに居ないから余計に。

そこで私は新たに目標を設定した。子どもをちゃんと見てあげながら、自分のやりたい仕事をしていくということ。(言葉にするときれいだか、むしろ夢と言っていいほど現実にするのは大変そうだ)

だが幸い?今の私は何処にも所属していないから、選択肢は無限だ。育休中の人みたいに1歳になれば仕事に復帰、小学校は学童に入れて…みたいな、仕事をするにはそれしか選択肢がないという状況ではない。

具体的には、やっぱり一時預りを利用して、何か仕事をしてみようと思う。そして、出産してから始めた在宅ワークをまたやろうと思う。まずこの2軸で、自分がどっちに向いているか、自分がやりたい仕事はどちらかを判断しながら都度考えていきたいと思う。

女ってやっぱりターニングポイントが多い生き物だと思う。でもだからこそ、その変化を機に、生き方を変えることが許されるべきだと思うのです。社会にも、自分自身にも。

結婚した頃の私は、こんな今を想像していなかった。しかし私は今を生きていくことしか出来ない。今、想像できる範囲で、未来の私がよかったと思えるように駆け抜けていきたい。



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