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万寿山聖福寺大雄宝殿の足場組立作業が進む

令和4年早々に大雄宝殿の解体修理が始まる前に足場素屋根組立作業が進んでいます。
全体を覆い前面にも張り出し文化財4棟の解体修理では最大規模の広さになります。

作業途中の現場に入らせて頂き光が射す内にと写真撮影!!
大雄宝殿の額を水平の高さで撮ったり鬼瓦を間近で撮ったりしました

足場のもう一段上で屋根の上部分をカメラで覗くと下からはキレイに見えない真ん中の宝珠と両脇のマカラ(黄檗宗ではシャチホコでは無くマカラが多い)の顔がハッキリと確認出来た

マカラはワニとライオンを掛け合わせた様な頭を持ちうねる尾ビレが有り水を操る力を持つ生物とされているので火伏せの象徴とされています
マカラの下屋根の側面にも懸魚と言って火伏せの細工がされている飾り物がありますが大雄宝殿のそれは幾度の台風で取れてしまっている

足場素屋根組立作業はまず外側を作ってしまい、解体作業が出来る様に内部の足場を増やして作業しやすい様にコンパネを敷いたりして約2ヶ月掛かるそうです

先に解体作業が進んでいる山門は屋根部分が略解体が進み大きい部分に取り掛かるところまで来ています。

改めて見ると一本が大きな材を使用しているのが分かります。聖福寺と兄弟寺の住職さんが訪ねて来られた際に「何度も来ているげと改めて建物を見廻すと太い材を使っているね!!
今ではこの太さの材は手に入らないんじゃないか?」と驚かれていました。
解体が進み露わになる部分を見ると猪目の細工が至る所にある。
この猪目も魔除けの類の細工でハートの形に見えますが、猪の目の周りにハート型の模様が有りそれを表しているんです

昔の方々はいっぱい験を担いだり、火伏せの様に呪いを施して建物を護ろうとしたんですね。
しっかりと畏れというものを大事にしていたんですね。