友達の家はよく寝れる
連休を利用して、京都にいる幼なじみを訪ねてきた。なんでそんな話になったのかは覚えてない。毎日とは言わないが、週に何度も電話している仲だ。深夜の電話で少しハイになって夜行バスを予約したのだろう。気づいたら福岡から京都まで行くことになっていた。友人も次の春から働き始める。その時は京都から出るらしい。そんなわけで、京都らしいものちゃんと見とこうかと話をし、バイクに二人乗りで色々見てくることにした。
旅行とは行っても2人とも小さい頃から気が知れてる仲なので、見てまわる大まかなポイントだけ決めて、特に予定は立てていなかった。忙しくなると2人ともイライラし始めることはわかっていたので、このくらいがちょうどいい。毎回昼過ぎに起きるくらいで4日間過ごした。夜は友達の友達なんかも家に招いたりして、みんなで飲んだ。それも朝の5時まで。みんなずっと笑っていた。本当に楽しい4日間だったと思う。俺らはよく笑うけど、「いじる」ことは絶対にしない。
「いじる」ことは場を盛り上げることはできるが、いじった相手を傷つけるリスクがあるし、いじる側いじられる側と、なんとなく上下関係ができてしまう。俺はそれが好きではない。俺はいじられる側になりがちで、正直とても疲れる。どれだけこちらが寛容で大人な対応をしても、付け上がるだけのやつもいるわけで、そんなことをすることも勿体ない。初めましての方と友人と3人の飲みだったが、類は友を呼ぶなのか、とてもいい人だった。酔いが回って、少し悩みを打ち明けると、2人とも俺の目を見て頷いてくれた。アドバイスもくれる、けどすごく嬉しかったのは、あんなに真剣にこっちの話を聴いてくれたことだ。これで自分は次のステップに進める気がする。
「人の話を聴く」ということはすごく難しい。みんな人それぞれ生きてきた環境が違うわけだし、例え血が繋がっていたとしても所詮は他人だ。そんな中で相手の話に意識を集中できる人は限られると思う。でもこうやって、人と会って、話をして、自分に納得できる。そんな機会を持てたことがすごく嬉しい。すごくよかった。
俺たちは人との間で上下関係を作ることが嫌いだ。分かる人間が偉い、分からない人間はダメ、そんなこともナンセンスだ。基本、人と分かり合えるなんてことは有り得ない。どれだけ考えをすり合わせるマインドを持ってるかが大事だと思う。そんな人達に会えて俺は幸せだ。
夜は横に倒せるタイプのイスで寝た。俺は最近家では中々寝付けない。朝まで起きてることなんてざらだ。原因はわからない。そんな中、イスで寝るのは少し不安だった。家のベッドと比べて何倍も質が悪いから。でも、この4日間は身体を横にした瞬間にすぐ眠りについた。それはもう快眠だった。
普段から照明、マクラ、アロマや線香など睡眠には十分すぎるほど気をつかっている。でも、安眠に必要なのは寝具や部屋の環境だけではないのかもしれない。安心できる人と話をして、笑いながら灯りを消す。そんな環境が何よりも必要なのかなと、そう感じた。
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