日々是納豆 Vol.15【お正月編】
新年あけましておめでとうございます。
皆さまにとって、今年も楽しい1年になりますように。
ということで、元日は、お正月にちなんだちょっとおめでたい組み合わせを紹介したいと思います。
■おしながき
・桜でんぶ納豆
・黒豆納豆(金粉入り)
・伊達巻き納豆
・ちょろぎ納豆
・ふく刺し納豆
桜でんぶ納豆
正月にふさわしい見栄えをと、思いつきではあるけど「桜でんぶ」で納豆との相性を試してみました。醤油をからめた納豆に桜でんぶをまぶし、彩りとして桜エビと手まり麩をトッピング。意外と華やかな感じになって、ちょっと嬉しい。
桜でんぶの甘さが少し気になるかな・・・?と期待薄で食べてみると、これが意外や意外。うまい!
桜でんぶの甘さもさほど気にならず、タラの風味もしっかりと味わえる。納豆に絶妙にマッチしていて、正月にぴったりの納豆だった。
■ナットク度 <・・・・・|☆☆☆☆・>
黒豆納豆
おせち料理に欠かせない「黒豆」と納豆を合わせてみた一品。大粒でふっくらとした丹波産の黒豆に、贅沢にも金粉などちらしておめでたい雰囲気に仕上げてみた。
肝心の味はというと、柔らかな黒豆の食感が納豆を包み込んでいる感じで、ほのかな甘みもちょうどいい。正直それほど期待していなかったけど、上品でとても美味しい納豆になった。
ちなみに、黒豆には“今年も一年、まめまめしく元気に働いて過ごせますように”という意味があるのだとか。黒豆も納豆も、豆豆づくしで、今年もまめまめしく行きますよ。
■ナットク度 <・・・・・|☆☆・・・>
伊達巻き納豆
正月おせちの定番と言えば「伊達巻き」も外せない。伊達巻きをほどよいサイズにして、醤油をかけた納豆にポコポコのせて、早速相性を探ってみる。
“伊達な姿の料理”だから伊達巻き、という説があるとおり、見栄えはなかなか華やかで正月らしい。で、さっそくパクリと食べてみると、意外と悪くはない。甘い卵っていうだけで納豆とは合わない気がしてたけど、甘さがそれほど気にならないし、ふんわりとした食感も結構いい感じかも。
わざわざ納豆に合わせて食べようとは思わないけど、食べてみると意外にも美味しかったのでひとまず満足な組み合わせだった。
■ナットク度 <・・・・・|☆・・・・>
ちょろぎ納豆
こちらはちょっと変化球。黒豆の彩りとして添えられる「ちょろぎ」で納豆を探ってみた。
そもそもこの「ちょろぎ」という食べ物は、シソ科の植物の根にできる塊茎というところらしい。これを梅酢で漬けて赤く色付けしてあるので、香りは梅干しのような感じ。
納豆に合わせてもなかなか良さそうだけど・・・? と思いつつ食べてみると、うん、結構うまい。食感が納豆と合わないのは少し気になるけど、程よい酸味とシソの香りは納豆とも相性が良かったかな。
■ナットク度 <・・・・・|☆・・・・>
ふく刺し納豆
西の方では、ふぐを “ フク ” と濁らずに呼び、“ 福 ” を願うのだとか。ということで、新年の福を呼ぼうと「ふく刺し」で納豆を試す。ふぐの刺身を納豆にたっぷりのせ、もみじおろしとポン酢で食べてみた。
福を呼びたい気持ちが強かったのか、期待に反して、これは別々に食べた方がいいかな・・・という味わいに。
決して悪くはないんだけど、歯ごたえのある独特の食感が納豆に合わず、思い切って贅沢をしたわりには、そもそも一緒に食べなくてもいいのでは??というちょっと微妙な感じになった。とはいえ、福を願う組み合わせってことで、ちょっとハッピーな気分にはなったかな。
■ナットク度 <・・・・・|☆・・・・>
※ナットク度の評価目安は下記リンク先のページを参照ください。
※基本的に納豆は市販の中粒を使用。醤油を程よく絡めた状態でそれぞれ試しています。