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ことはじめ
日記を付けようと思い立った。
見出しの画像は、先々週辺りに訪れた河井寛次郎記念館での一枚。
こんなところで、こんなモノらに囲まれて、なにかを書きたい。その日その日にあったこと、思ったことを書き記してから眠りにつくんだ。そんな生活がしてみたい。かような考えがよぎったことは、その光景とともに鮮明に覚えている。
今日は姫路に。父方の祖父母が住まう地、播州。
午前、護国神社へ。隈なく手入れされた白砂が静寂と荘厳さを演出。境内は万灯祭の準備が進められている最中。機会があれば見物してみたいもの。
お昼は網干の〈丸新・海幸〉にて。食後に瀬戸内を眺める。海に浮かぶ工場群、近いはずなのだが。どこか大変遠くに見えるのはなぜだろうか。まるで別世界のよう。
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ちょびっとだけ時間を置いて。お次は八幡さんへ。
境内には体操服姿の中学生の男女が十数人ほど。地元の子らか。拝殿の脇に腰かけて楽しげに話したり、奉納された絵馬を物色したり、男女が別々で群がっていたり。なんだか懐かしくてほっこり。
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帰宅後はお昼のお店で購入した海老せんを貪りながら熱燗を。黒澤の『生きる』をこれから観ようか、なんて。なんでもイギリスでリメイク版が制作されたそうで。そちらも楽しみだが。
読んだ本は中公新書の『日本の歴史的建造物-社寺・城郭・近代建築の保存と活用』、まだ半分辺りの読み途中。
各年代における運動や風潮の根拠を文献から丁寧に抽出しても、同時代における海外の風潮や、人物の細かい説明など省くべき点ははっきりと省く。なるほど非常に読みやすい。大学に入りたての際、受講していた講義のひとつに「文化財入門」なるものがあったのだが、これを再履修している感覚になる。
正直にいうと本書は第6章を読むためだけに買ったようなものだったのだけれど。最初から最後まで愉しめそう。
それでは。