場所を学ぶ
ちくま学芸文庫はエドワード・ウルフ著『場所の現象学』を4/5ほど読み進める、とともに深まる深まる。はじめて文化地理学なる学問領域に触れたのは、もう2年ほど前になるのかしら。いや、そんなに経ってないかな。当時この書籍を読んでりゃあ...と思うばかり。
科学の言葉を使わず、つまりきわめて現象学的な視点より、〈場所〉に対して真正面からぶつかりに行く様は読んでいて清々するほど。科学と距離を置いた言説がどこまで社会的に効力を持つか、という点は難しいものがあるのだけれど。
その分と言ってはなんだが、読み物としての面白さは折り紙付き。具体的固有名詞を用いた各々の例もまた良し。没場所性の項目が個人的には一番満足できた。現代人に対する批判が些か痛烈過ぎないか、とは思うけども。
まあ、気になったら是非です。
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