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かりん、はじまりの夏

七月の観る会も最終日に駆け込みで催行。作品は『化け猫あんずちゃん(2024)』である。コットちゃんばりに夏がはじまっていた。勿論のこと、本作の日本的な表現は『コット─』と趣を異にしている。その主題や物語の質感も全くの別物であるが、やはりあのラストを目にするとコットちゃんの影が直ぐに重なる。

ロトスコープで描かれた繊細な表情、あまりにも小学生的(!!!)な台詞と人物描写は大変良かった。"化け猫"を入口とした摩訶不思議世界も実にウマい。反面、こちらの感情の昂りはというと、かりん母とあんずちゃんとに分けっこされてしまったようで、到達点は思いの外高くない。

作品云々について多くを語るのは止して、一先ず〈月一絶対映画観る会〉を無事開催できたことを喜ぼう。ここを乗り切ったから、今年も完走態勢磐石である。

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