プランBでいこう。
ここ最近、6歳の我が娘は
スケジュールを自主的に決め始めている。
先週始まった時には、
『いつまで続くかな?まあ、暖かく見守ろう』
なんて呑気に考えていた母だが、
それは想定以上に続いている。
そして、先週の金曜日。
ついに、
私が娘を迎えに行く時間が
少し遅くなってしまったのである。
ー
あからさまに機嫌の悪い娘に謝るも
絶望感と怒りと悲しみとやるせなさが
混ざりあって、ぐちゃぐちゃになって、
娘は廊下に突っ伏して起き上がろうとしない。
そう、
娘は想像もしていなかったのかもしれない。
自分以外の外的要因でスケジュールが崩れてしまうこと。
自分が一生懸命やりさえすれば、達成できると思っていた。
ー
家に帰るも、そこからスケジュールを立て直すことを知らない娘はうなだれてソファーにだらりと寝転がり、動こうとしない。
『今からでも間に合うんじゃない?』
『ここからでもスタートしようよ!』
なんて、無責任に励ましてみるも全く彼女の心には響かないようだ。
その気持ちはわかる。
でも、正直そこまで落ち込まなくても…
私だって、好きで遅れて行ったんじゃないよ。
作業が終わらなかったんだからしょうがないじゃない?
と何故か原因を作った私の方まで怒りさえ湧いてきてしまう始末。
・・・
『これはいけない、非常にまずい…』
と少し気持ちを落ち着かせて考える。
そして娘にゆっくりと話をした。
・遅くなって申し訳なく思っていること
・娘の苛立つ気持ち、悲しい気持ちもわかること
・でも残念ながら、今後も同じようなことが起こる可能性があること
・・・
だから、
『遅くなった時用のスケジュールをもう一つ作っておこう』と。
ー
「そうすれば、お迎えが遅くなった時は、そっちのスケジュールで過ごすことを決めておけば、『できなかった』が減るし、気持ちよく動けるかな?」
そう提案する私に
娘は頷き、気持ちが少し晴れてきたようだ。
そして、週末は娘の『プランB』を考えるべく、
一緒にスケジュール表を作った。
ー
子供だけでなく、大人の私にとってもプランBを
考えておくってことは、事の外重要だ。
理想的なスケジュールを立てるも、それを完璧に気持ちよくこなせたことなど何回あっただろうか?
日々のスケジュールや毎月の目標、
はたまた1年・5年の中期・長期目標など
ついつい高めに設定して、できない自分に絶望したり、思いも寄らない外的要因の波によってあっという間に崩れてしまうことも日常茶飯事。
だからこそ。
それを想定したプランBを作っておく。更には、そのプランBすらも叶わない時だってあることを想定内にしていく。
そんな中でもいつからだって再スタートは切れるんだ。自分の軽やかさ、歩みを止めないことの大切さを改めて娘から教わるのだった。