斜め上を行く人
先日、娘とショッピングモールに
出かけた時のこと。
書店で「はみ出してもいい塗り絵」
と言う本を見つける。
サンプルに、「どうぞご自由に」
そっとコピーされた塗り絵と
クレヨンが用意されていた。
娘は、その場で無我夢中になって塗り始める。
*
塗り絵って、どことなく単調で、
何か制限がかかるようで
私はちょっと苦手だったけど。
「どうぞ、はみ出してください」
そう言われると随分楽に楽しめそう。
それもこの本、ちゃんと
はみ出し方の事例まで載せてくれている。
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「はみ出して大丈夫」
そう言われても、そのはみ出し方、
はみ出し具合がわからない、
そんなお子さんにも
そっと寄り添ってくれる感覚が何だか暖かい。
そして、「我が娘はどんなはみ出し具合かな?」
とそっと覗き込むと、はみ出すと言うよりも、
枠の中に更に自分の枠を作ったり、
線や柄を描いている….
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なるほど、なるほど…!
はみ出すんじゃなくて、
枠の中で自分を表現するって方法もあるよね。
娘はいつも私の想像の斜め上を行くのです。