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今年もお迎えできなくてごめんね

2021年のお盆が終わった。
会社の夏休みは1週間通しで、帰省できないご時世に都内の灼熱を恐れて、リーズナブルできれいなビジネスホテルをとって数泊してだらだらした。

母が亡くなって3回目のお盆だけど、コロナのせいで新盆しか実家でお迎えできていない。
今年もお迎えできなくてごめんね。お花とお菓子を送って、お仏壇に供えてもらっただけだ。
なんかさ、やっぱりお仏壇とかお墓って大切な気がするんだよね。お空にいってしまった人と語ることのできるインターフェイスだなーって思う。もちろんいつでもどこでも亡き人を思い出すことは出来るのだけど、それは一人称の思考だけになってしまう。
インターフェイスがあると、そこにあたかも会いたいその人がいるように思える。そこには、何かしらの会話のようなものが生まれるのだ。実際には一人芝居なのだけど、登場人物はふたりだと思える。"あなた"を感じることができる。幻影なのかもしれないけれど。

お盆の前日に見た夢が、久しぶりに母が病気になった後の伏せっていた夢だったから、少し心配だったけど、きっと少しゆるっと過ごして帰っていったと思いたい。
送り火はFaceTimeで見届けられてよかった。
いつも家族を見守ってくれてありがとう。

今会えたら、何を話したいかな。何を聞きたいかな。
いつも思うけど、30分で良いから話したいよ。

取り残されたように感じてしまうお盆明け。

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