月と六文銭・第十四章(35)
田口静香の話は続いていた。厚労省での新薬承認を巡る不思議な事件の話に武田は引き込まれ、その先の展開に興味を示していた。
潜入工作員・高島都は、ターゲットであるパイザー社営業担当のネイサン・ウェインスタインを満足させようと努力していた。彼も意外と丁寧で優しく、都も気持ち良くなっていった…。
~ファラデーの揺り籠~(35)
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十分濡れているのが確認できたのだろう、ネイサンは都の尻を少し開いて、膣の位置を確認した。どちらかというと下から上に突きあげる方向で彼のペニスは都に侵入した。
幸い、痛みもなく、無理やり広げられる感じもしなかった。
「あぁ、ネイサン、素敵!
ゆっくり入ってきてくれて、ありがとう!
ネイサンの大きいペニスでもなんとか痛くならなかったわ」
「ミヤコとはぴったりフィットだね」
都はウン、ウンと頷き、壁についていた腕の中に頭を抱える形にして、ネイサンの次の動きに備えた。昨日すればよかったと思うほどバックが気持ち良いというのが素直な感想だった。
多分、ネイサンのペニスの長さと反り具合がマッチしたのだろう。それに、力任せにガンガン突くとか、無理に奥まで届かせようとしなかったのが良かった。
いや、この長さなら子宮の入り口を過ぎて、膣の奥まで届くし、この太さなら膣壁を十分刺激できることは分かっていたが、敢えてしないところにネイサンの良さが出ていた。
「ああ、いいわ、ネイサン。
気持ちいいよ~!
アナタはどう?」
「いい、とても気持ちがいいよ、ミヤコの中。
やっぱりすごく気持ちいいよ」
リズミカルに腰を動かし、ネイサンが表現したとおり、二人の心臓がシンクロしていたので、盛り上がっていくペースも一緒で、都は口の端から涎をたらし始めた。ネイサンは都の胸を後ろから掴み、腰の動きを速めた。
「は、は、は、は、いいよ~、いいよ~、イきそうよ!」
「イっちゃって、ミヤコ!」
都はウン、ウンと頷き、それがそのまま首がガクガクする動きとなった。背中を反らせ、焦点が合わないものの天井の一点を見つめ、はぁ~と声を出した。その瞬間、体がブルッと震え、都はその日何度目かの絶頂を味わった。
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