月と六文銭・第十九章(06)
鄭衛桑間:鄭と衛は春秋時代の王朝の名。両国の音楽は淫らなものであったため、国が滅んだとされている。桑間は衛の濮水のほとりの地名のこと。殷の紂王の作った淫靡な音楽のことも指す。
元アナウンサーの播本優香とのデートは順調に進み、寿司店での食事は楽しく、播本は「満腹あ~んど満足」と表現した。部屋に移り、いよいよ「ママ」ではなく「女性」としての甘い時間を楽しむ番がきた。
武田には播本の脊柱側わん症が気になったが、今のところ健康上の問題はないようだったので、先に進むことにした…