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今月読んだ本『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』


25万人の小学生がえらんだ!〝こどもの本〟総選挙第1位だそうです。
1ページにつき1匹の生き物が掲載されており、リアルなイラストと文章で解説されています。
生き物が何かしら吹き出しでボヤいてて、これがなかなか笑えます。
解説の下には、体長や生息地など、生き物のプロフィールも。

だから、生き物好きな子どもは大喜びですよね。
図鑑のようでもあるけど、面白エピソードも同時に知ることができる。
だからヒットしたんでしょうね。


動物が自分の生態を自分で「ざんねん」と思っているわけではないので、あくまで人間の目から見た場合の「ざんねん」な特徴なのですが。
それらをまとめて「ざんねん」と表現したのが、この本の見事なところ。
「ソレノドンの毒はあまり意味がない」と聞けば、なにそれ?意味あるの?と思います。
これは明らかに「ざんねん」の部類に入りますが、「カツオはこうふんするとシマシマの向きが変わる」は、カツオ自身がざんねんというよりは、人間が解明できない謎の生態を「ざんねん」としています。
非常に汎用性の高い言葉なんですよね「ざんねん」は。
だからシリーズになって何冊も出版されてるんだと思います。

ちなみにアライグマは、水辺で食べ物を洗うようなしぐさをするからアライグマと名付けられただけで、実際に洗うわけではないそうです。
じゃあ動物園のアライグマは、なぜ必要もないのに食べ物を洗うのか?
ヒマですることがないからという説が有力だそうです(笑)


個人的に見方が変わったのはナマコですね。
グロくて見るのも苦手だったのですが、この本に出てくる控えめにボヤいてるナマコは好き(笑)
「ナマコは敵に襲われると内臓をはき出す」らしいのですが、ここでナマコは内臓をはき出して敵に後退りしながら「つまらないものですが・・・」と呟く。

ナマコはもう一度登場します。
「カクレウオのかくれ家はナマコの肛門」というページで、「ちょいと失礼」と入ってくるカクレウオに抵抗するでもなく
「うわぁむずむずする」
と呟いている(笑)
そもそもナマコに肛門があったことも私は知らなかったです。

あと、この本結構おしり肛門ネタ多いです!
小学生は基本的におしり大好きやもんな(笑)



ユニークな習性や生態に思わず笑っちゃうこともあれば、自分とは無縁の世界で起きてることだからのんきに読んでいられるけど、、、と思うような結構エグいことも書いてあります。
カマキリのメスがオスを食べてしまうのはわりと有名な話ですよね。
あと、カッコウは自分で子育てせず、オオヨシキリの巣に自分のタマゴを生みつけて育てさせるっていうのもよく聞く話だとは思うのですが、「たまにカッコウの卵を見やぶることもある」んだそうです。驚きました。
こんな感じで、大人がパラパラめくっても充分に楽しめる内容となってます。
芸能人の不倫を見てるよりもよっぽど刺激的でスキャンダラスですよ(笑)


そして完全に余談ですが、私は虫のイラストがふいに出てくるのが怖くて、本を買ってすぐに虫のページに大きめの付箋を貼って隠しました(^^;)
それくらいちゃんと観察して、イラストもしっかり描かれてますよってことで一つお願いします。


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