教師の兼業は生徒にメリット大|日本の教育について書く理由
東京都中野区の新渡戸文化学園では、4割の教員が副業をしたりほかの組織で肩書を持ち、この働き方を「二刀流」と呼んで歓迎しているそうです。この学校、ICTやアクティブラーニングをいち早く取り入れ、型にはまらない校風が以前から気になっていました。
東京都中野区の新渡戸文化学園は、2019年度から、新たな人材を増やした。産休や定年による欠員が重なったこともあるが、この2年間で約20人の教員を採用し、人員体制を大幅に強化。結果、多彩な顔ぶれがそろった。例えば米国の大学院で反転授業を学んできた研究熱心な英語教員のほか、企業経験者も多いという。現在、IT企業や製薬企業など、教員以外の職種経験のある教員が全体の32%にも上る。
「採用条件に企業経験を掲げたわけではないのですが、教員免許を取ったものの就職し、『やはり生涯の仕事として教育をやりたい』と思い至った人が多く集まりました。そういう人は、教員としてのパッションと、ビジネスパーソンとしての推進力やバランス感覚を併せ持っています。
また、彼らはICTにも強いですね。コロナ禍で小学生が自宅で勉強できる体制を一気に整えてくれたのも、大手システムインテグレーター企業出身の先生です」
この取り組み、「教えない授業」の始め方で広く知られる山本崇雄さんを学園に招く事から始まったとのこと。
教師自身のブラッシュアップも可能に
新渡戸文化学園の「二刀流」とても良いですね。多彩なバックグラウンドを持つ教師の存在は、生徒たちにとってもプラスに働くはず。また先生たちが大学院へ通ったり留学したり「教師自身の育成時間の確保」も実現していくとのこと。
兼業の可能性は、問題になっている無償の残業や部活動のあり方も見直すことにもつながり、親以外の一番身近な大人である先生たちが生き生きと働いていれば、生徒たちに希望を与えることにもなる。ここは私立だけど、公立へもこの流れが広がれば良いなと思います。
ちなみに、マレーシアのインター校では残業は皆無。教師は生徒と同じ時間に帰宅し、週末やホリデーは家族との時間を楽しんでいます。クラブ活動もあるけれど、外部講師が担当することも多く、私生活を犠牲にすることはまず有りません。
日本の教育について書く理由
2020年から、日本の教育や先生方とのご縁をいただく機会が増えました。
マレーシア留学を取り扱っているのに、日本の教育に触れるのはなぜか?
それは、こんな風に考えているからです。
✔︎ 教育は国を超えてボーダレス化していく
✔︎ その一方で、留学への物理的なハードルは上がる
✔︎ 自分の祖国である日本の社会や教育が良くなって欲しい
教育は国を超え、日本から世界の教育を受ける子も増えるでしょう。そして、コロナが完全に終息しない限り「入出国の検疫」は必須であり、以前より移動のハードルは上がる。国内にとどまるお子さんも多いはずです。
そんな事から、マレーシアだけでなく、日本の教育にも関わる必然性を感じ、積極的に調べている次第です。
また、悪く言われがちな日本の教育も、実は素晴らしい面も多い。これはマレーシアでインター校、中華学校、ホームスクール(フリースクール)など、様々な学校を経験して感じている事。
批判だけでは生産的なものは生まれないので、素晴らしい先生や学校も多数ある、という事もお伝えしていきたいです。
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