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『ダーウィン事変』4巻を読んでみました
この漫画を読んだら、いつのまにか現代社会、倫理の勉強になっていました。
チャーリーは最愛の両親を亡くし、人間を信用することができなくなります。米国の法的立場でも、保護者のいないヒューマンジーを「人間」か「野生動物」か「物」か決める前例はなく、国にとって都合のいい解釈で州の管理下に置かれそうになります。
そんな時に、周りの人間がチャーリーをサポートして、「人」として生活ができるような環境が少しづつ戻ってきます。チャーリーの中で、人間に対しての信頼や愛情が回復していくように見えます。
悲しさと優しさに触れて、チャーリーは思春期を迎えます。心の面もそうですが、体も骨格が大きくなり筋肉量も増大します。そんな中、チャーリーの産みの親であるエヴァが死期を迎えます。研究所に駆けつけると、そこでエヴァがある事実をチャーリーに伝え、ストーリーに大きな展開が起こる第4巻です。
4巻では、こんな勉強ができました。(以下、内容のネタバレを含みます)
①テロリズムとは?
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ALA(動物解放同盟)というテロ集団の主犯格ファイヤアーベントを取り逃がしたことで、凄惨な事件が再び起こります。その犯罪は個人レベルで行えるようなことではなく、かなりの残党がいるとFBIは予想します。
そして巻の最後にテロ集団に力を貸している、思いがけない人物があらわになるのでした。
テロリズムとはおもに、政治的又は社会的な目的の促進を達成するために、暴力および暴力による脅迫を用いること、を指します。
政治的目的、社会的目的を持つ点で「単なる暴力行為」と異なります。
この漫画で扱われている動物の解放を求めるテロ活動は、「エコテロリズム」というふうにカテゴライズされ、地球環境保護や動物愛護を訴えながら暴力行為や破壊行為をおこなう団体を指すようです。
地球や動物や食生活に対して持つ価値観は人によって異なります。その価値観の違いが、暴力行為や破壊活動の引き金となっていく場面がたびたびあり現代社会について学ぶきっかけにもなる漫画です。
娘にはまずチンパンジーを知ってもらうところからはじめたいと思います。