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42🌠 「5W1H設定書」と「出来上がり原稿」の違いを紹介

学校の授業で「5W1H設定書」のチェックを始めたのは7年前です。
それ以前は直接ネームを描いてもらい、ネームチェックがメインでした。

しかし「ストーリー構成の基本」が理解できておらず、ネームが描けない学生が多いため「足踏み状態の繰り返し」でした。

「ストーリー構成の基本」を理解してもらうためには、「5W1Hの設定」を知ってもらわねばならないと思いました。

最初のうちは「どう解説したらいいか」難しく、学生も混乱していたと思います。
解説する私自身が混乱していたのですから、当たり前です。

「マンガのストーリー構成で、「5W1Hをどう考えればいいのか」など、回答はどこにもありません。
自分なりに考えながら授業を進めるしか方法はないのです。
「5W1H設定書」制作に適切な指導ができず、迷いながらの進め方でしたら。

「5W1H設定書」のチェック、「成立するストーリー構成」を指導し、「シナリオ作成」から「ネーム作成」というルートが出来るようになったのは3年前です。

「5W1H設定書」をチェックしても、控えはコピーしていませんでした。
ネームのチェックで、「何を描こうとしていたのか」は理解できると思っていたからです。

ところが「ネームのチェック」の際に、「5W1H設定書でこんなことが書かれていたっけ?」と戸惑うほど異なるものが提出される事があり、今年から控えをコピーするようになりました。

学生全員の「5W1H設定書」の控えがあることで、ネームのチェックの際に「描こうとした内容が適切に表現されているかどうか」のチェックができるので、指導しやすくなりました。

今回はその一例を紹介します。

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