第3回「マンガ家にしか教えられない『マンガ表現の基本』とは何か」
前回で書いた「マンガ表現の基本を学生に伝える必要があるのだ」についてもう少し詳しく説明します。
そこそこ「マンガ絵」が描けたり「コマに絵を描く」「セリフを書き込む」など出来たりと、「自分なりに描ける」学生はそれなりに多かったのです。
専門学校がどういった地域にあるのかによって「マンガを学ぼうという学生の意識」に差はあるように感じますが、現代と比べるとマンガに対する興味や意欲も比較的に高かったように思えました。
それなりのレベルを備えているにもかかわらず、人に読ませる(読んでもらえる)レベルのマンガが描けない・・・ということを知ることができた私には「講師として指導する方向」が明確になってきたわけです。
マンガの専門学校で「先輩のプロのマンガ家として話をしたくなる」のは、「どうしたら面白いストーリーを作れるのか」とか「個性的な発想の生み出し方」とか、「魅力的なキャラクターの作り方」とか、自分の体験・経験を通して考えてきた指導でしたが、この類の話は個人差が大きく(私の一例でしかないので)学生に対しての具体的な指導にはなりえないことに気が付きました。
「話」としては面白いと思いますが、「知識として身に付く情報」とは異なるように思えたのです。
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