(30)シン・マンガのマンガ/マンガ表現研究編 「制作過程の意図」の解説
マンガを描く上で必要な工程は次の通りです。
1/アイデア出し
2/プロット作り
3/シナリオ作り
4/ネーム起こし
5/下描き
6/ペン入れ・仕上げ
人それぞれのやり方があり、プロットやシナリオはネームを起こす時に同時に進めるというやり方もあります。
やり方は異なるにしろ、どうしても必要な作業の流れはあるはずです。
「どんなマンガにするのかを考える→マンガの設計図を作る→形にする」という工程が必要となるわけです。
ひとつひとつの役割の解説をしてみたいと思います。
「アイデア」
マンガを通して何を見せようとしているのか・・という「テーマ」とか「メッセージ」のようなものです。
「テーマ」とか「メッセージ」という言い方だと、難しそうだったり面倒臭いと思いがちですが、これが無いと「何のために描くマンガなのか」が分かりません。
「笑ってほしい」と思って描くことでも良いのですが、「何が面白いと思っているのか」というアイデアがないとマンガは描けないわけです。
「カッコいいアクションをマンガで描きたい」と思っても、「どういうアクションをカッコいいと思うのか」のメッセージがないとマンガになりません。
専門学校での話。
マンガを描く課題を出しても「何を描いて良いのか分からない」学生がいます。
「マンガを描いた事がない学生」なのでストーリーをどのように作るのかが分からないと考えているかもしれませんが、ストーリー作り以前に「テーマ」や「メッセージ」がないのが原因なのです。
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