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マンガが描ける「だけ」では評価されない〜投稿作「犬じゃ!」の公開〜

1975年、私は24歳の頃に描いた16ページのマンガです。
社会に出て会社員として働きながら、投稿していた頃の作品となります。

少年マガジン・少年サンデー・少年ジャンプには何度か投稿し「佳作として賞に選ばれた」ことはありますが、一向にデビューはできない時期でした。

懲りずにその後も投稿を続けましたが、無視されることも多かったです。

この投稿作も全く反応がありませんでした。

なぜ賞に入らないのだろう?
・・・と、落ち込んだ事はありません

当時は「マンガを描くのが楽しくて仕方がなかった」時期なので、次の投稿作に取り組む。
そんな繰り返しでした。

当時の私はこのマンガの「キャラクター」にのめり込んでいたようで、シリーズものとして3作も続けて描いています。

私にとっては「とても面白い設定」だし「キャラクターも自分のツボ」にハマっていたから

「面白いはずだ」と思ったのですが、「独りよがり」でしかなかったのだと思います。


投稿作は各出版社で何度か佳作賞に選ばれていましたが、優秀作として入賞した事がありません。
今考えると、理解できる事があります。

「ちゃんとマンガを描ける力がある」人は低い賞には選ばれる可能性があります。しかしマンガが描ける「だけ」でなく「新しい発想力・構成力・演出力」という能力も備えていると、期待されて優秀賞に選ばれるだろうと思うのです。

ちゃんとマンガとして成立していますが、低い賞にも選ばれなかったマンガをご覧ください。
マンガ家を目指すなら、「マンガが描ける」ことは「当たり前」の能力です。
しかし「描けるだけ」では不十分だという事を頭に入れておいてほしいのです。

専門学校で「マンガが描けるようになった」からといって「プロになれるとは限らない」理由はここにあるのだと思うのです。

☆投稿作です☆

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