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第42回 マンガ講師としての立ち位置の変化

専門学校の講師としてスタートした時は、マンガ家になりたい人に対して「学んでほしい」「マンガが描けるようになってほしい」「ひとりでも多くの人にデビューしてほしい」と思い、「学んでもらう願いでの立場」での接し方でした。

必要以上に熱心に学生に接していたように思うのです。

当時はまだコロコロでマンガ連載中の現役マンガ家だったので、学生にとっては「尊敬できるファンのマンガ家」ではないにしろ、プロのマンガ家の先生なので学生に対する影響力はそれなりに大きかったように思います。

やがて現役から離れ「元マンガ家」となり、マンガ家としての影響力は消え、年齢が上がるに従い「元マンガ家」という役割さえ消えてしまいます。

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