【週刊連載漫画企画】第8話 漫画はプロットが命?おすすめのプロットの作り方!! #読切のシラバス
こんにちは!
漫画編集者志望の東大生カキョウと申します。
同じくこんにちは!
漫画家志望の神杉名戸理と申します。
お読みいただきありがとうございます!
毎週土曜日更新note「#読切のシラバス」
の第8話目です!!
この週刊連載漫画企画noteでは!
学生漫画編集者志望📕と学生漫画家志望✒️のタッグが!!
週刊少年マガジンの漫画賞「マガジンライズ」(10月31日締切)
のゴールド賞を目指して作る読切の制作過程を公開しつつ、これから漫画賞に応募しようと思っている新人漫画家さん向けに「受賞する読切の作り方」のヒントを提供します!
今回はそんな週刊連載漫画企画の
第8話
「 漫画はプロットが命?おすすめのプロットの作り方!!」
です!!
【第8話の概要】
第8話では
漫画制作においてあまり注目されないプロット制作について書きます!
まず、漫画プロットとは何か?なぜ必要なのか?を解説した後に
今回の読切漫画制作において実際に試したおすすめのプロットの作り方を紹介します!!
漫画プロットを書かずに、いきなりネームに入って失敗した経験がある人は必見です!!
週刊連載漫画企画「 #読切のシラバス 」は
漫画家志望の方も、そうでない方も楽しめるnote企画ですので、
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私:@rextuku1
神杉名戸理さん:@natori_too_god
↓これまでの話はこちら
■プロットとは?
漫画家志望の方でプロットについて知らない人はあまりいないと思いますが一応説明します。
プロットとは、頭の中にある漫画のアイデアを文字起こししたものです。
漫画制作はネームから始まる物と思われがちですが、プロットこそが漫画制作において1番最初に行われるものです。
ネームはプロットに沿って作られるんです。
↓詳しくはこちらの記事を参照してください。
プロットの書き方は、ただ漫画の中で起きる出来事を起承転結に沿って並べただけの人から、そのまま小説として世に出せるほど詳細に書く人まで、人によって本当にバラバラです。
なので、後で紹介するおすすめのプロットの作り方も私にとってはベストなやり方でも、皆さんに合わない可能性もあるかもなので参考程度だと思ってください!
■プロットを作るメリット
では次にプロットを作る上で特に大きいメリットを2つ解説していきます。
①修正の労力が1番少ない
第7話で漫画企画書を作る理由を説明した際にも言ったんですが漫画を制作する上での労力って
漫画企画書<プロット<<<ネーム<<<<<線画
です。(ここでの労力は修正にかかる作業時間のことを指します)
だから、絵もコマ割りも描く必要があるネームより文字だけのプロットでストーリーを完成させて、ネームで修正する必要を減らした方が圧倒的に楽なんですよ!
もちろん文字だけじゃ面白さが伝わらないと思った場合は、見せ場のシーンだけネームにしてプロットに添えたりすれば良いんです。
ストーリーの大枠をプロットで描き切ることを本当におすすめします。
②ページ配分が何となく分かる
私たちが今回挑戦するマガジン新人漫画賞なら50p、手塚賞なら31pと漫画賞にはページ制限があることが多いです。
最近はページ制限なしの漫画賞も増えてきましたが、制限がないからと言ってむやみやたらにページ数を増やした漫画はあまり評価されません。
漫画制作において内容に対して適切なページ数になっているか確認する作業は大切です。
そこで、大事なのがやはりプロットです。
起承転結の流れに沿って起きる出来事をプロットで書き出しておくことで、それぞれに必要なページ数が分かり、結果的に全体のページ数を把握することができます。
ネームを気持ちよく描いてたら、つい10ページ以上制限オーバーしちゃったよーなんて経験皆さんもあるかと思います!
ネームを削る作業はかなり難しいので、プロット段階でページ制限に収まるようにしましょう!
■おすすめのプロットの作り方!!
それでは、今回我々が実際に採用したおすすめの漫画プロットの作り方を紹介します!!
それはズバリ!!
「起承転結出来事プロット+1pごとのプロット」
です!!
言葉で説明するより実際に今回使ったものを見てもらいましょう!
起承転結出来事プロット
漫画賞に応募する作品なので、詳しい内容までは書けませんが何となくわかって頂けますでしょうか?
要するに「起承転結出来事プロット」とは
起承転結それぞれにおいて主人公がどんな行動をしどんな心情の変化が起きたのか
起承転結それぞれのページ配分
起承転結の各フェーズにおいてどんな出来事が起きるかとその出来事のページ配分
を簡潔に書くものです。
起承転結出来事プロットを先に書いておくことで、次に紹介する1pごとのプロットがぐっと書きやすくなります。
要するに「プロットのプロット」です。
ややこしくなってきましたね。
1pごとのプロット
今回制作する漫画の1p目のプロットを実際に見てもらいましょう
見ていただければ何となく分かると思うんですが、1pごとのプロットとはその名の通り
各ページの内容をセリフや入れる絵も含めて細かく書く
とはいえ小説ほど細かくは書かない
コマ数も意識して書く
まあほとんど映画やドラマの脚本とやる事は変わらないです。
ただ、3番の内容は漫画のプロットならではの工夫ですね。
上の画像を見ていただければ分かると思うのですが、1pの中でも1コマずつ意識して分けるようにプロットを書いているんですね。
どういう構造になっているか1コマ目を例に挙げて解説すると
こんな感じで、要するに地の文が描く絵で、「」の部分が入れるセリフです。
ネームにすると大体以下の感じになります。
コマ数をプロットで意識する必要ある?と思う方もいるかもですが、「文章は短いのに、絵にしてみると思ったよりコマ数多くなるじゃん!」ってなりがちなので個人的にはここまでやることをお勧めします。
↓実際神杉さんが上のプロットを見て、初めて制作した1p目のネームは想定より多い8コマです。コマ数を意識したプロットでさえ、ネームにするとコマ数オーバーするんですから、意識してないプロットだと😱
コマ数までしっかり意識したプロット作りを心がけましょう!
あと、プロットをしっかり仕上げておくと、それこそ現在開催中の「週刊少年マガジン原作大賞」などの漫画原作大賞にも応募できるので、そういう意味でもおすすめです。
まとめると
まず、「起承転結出来事プロットを書いて全体のページ配分を決めて、それを見ながらコマ数まで意識した1pごとのプロットを書く」のが、今回我々が実際に採用したおすすめの漫画プロットの作り方です!
以上で
第8話
「漫画はプロットが命?おすすめのプロットの作り方!!」
終わりです!!
繰り返しますが、私にとってはこれがベストなプロットの作り方だと思っていますが、必ずしも皆さんに合うかは分かりません!
でも、ぜひ一度試してみてくれると嬉しいです💪
このプロットを作ったおかげで、ネーム以降の作業が格段にやりやすくなったのですが、それはまた別の機会にお話ししましょう…。
■今後のnote更新予定
次回更新予定日:8月26日(土)
特別編:東大生漫画編集者志望が選ぶ漫画制作に役立つ記事10選!!
次回は第9話ではなく…特別編です!!
今回私と神杉さんが一緒に漫画を作る中で
私が漫画初制作の神杉さんのために送った
数々の漫画制作に役立つ記事をまとめました!!
ネット上にある記事をたくさん読んで、本当に良い記事だけをまとめているのでめっちゃ参考になると思います!!
漫画家志望の神杉さんが選ぶBEST参考になった記事もあるので注目です!
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それでは来週土曜日に公開予定の特別編でまたお会いしましょう!!
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