強豪校が実践する最強の目標達成方法
体育会系の学生の強みってなんでしょうか。
よく就活においても「体育会の学生は強い」と言われますが、じゃあ実際に何が強いのかと聞かれると意外と分からないものです。
厳しい環境の中で目標に向かって突き進む姿勢は大きな魅力だとは思いますが、社会に出てからこれが同じようにできないと考えています。
と言いますのも、目標に向かって突き進むことの大前提として、“目標がある”必要があります。
何が言いたいかと言うと、スポーツはその競技が好きだからこそ大きな目標を立てることができますが、社会に出て自分が達成したい大きな目標を同じように見つけられることは簡単ではないということです。
そこで体育会生の新たな強みとして、目標達成に向けた姿勢やマインドではなく、目標達成への“手段”が挙げられます。
体育会生は自分たちの目標達成に向け、実に様々かつ効果的な方法を使っています。
僕自身大学野球部に所属しているわけですが、これは社会に出ても使える人とそうでない人では大きな差がつくと感じる部分がたくさんあります。
一方で、体育会生自身が自分たちの使う手段の価値に気付いていないことも多々あります。僕の部にも、野球はすごいのにそれ以外が全然ダメな部員がいますが、本当にもったいないと思います。
野球で使っている方法をそのまま勉強や趣味に転用すれば、もっと自分のためになる行動ができるのにと常々思ってしましまいます。
今回は僕が思う、最も価値がある体育会生の“手段”について話していきます。
“振り返り”דタイムスケジューリング”が最強の成長ツール
さて、見出しで結論を書いてしまいましたが、
“振り返り”
と
“タイムスケジューリング”
が体育会生が共通して行う非常に重要かつ効果的な手段です。
この二つを掛け合わせたとき、爆発的な成長を遂げます。
強いチームであればあるほどこの二つの掛け合わせを徹底しています。
ではそれぞれ一体どのようなことをしているのか話していきます。
徹底的に振り返る
スポーツにおいて“振り返る”と言う行為はもはやルーティンの一つと言っても過言ではありません。
ことあるごとに必ずミーティングを開き、振り返りを行います。
僕のチームの例を挙げると、毎試合後は必ず試合に関する反省会をしますし、毎日の練習の中でも個人レベルでその日の練習についてコミュニケーションをとって振り返ります。
もちろん野球ノートも全員書きます。
その日の自分の目標やその達成率、気付いたこと、どうでもいいけど言葉に落とし込みたいこと、コンディション等、書くことは様々ですが必ずその日の出来事をノートに書き留めます。
そしてこの振り返りの目的は
より最短に目標を達成するための軌道修正・計画づくり
です。
強いチームとは、他のチームよりも先に勝てるだけの実力を身につけたということです。言い換えれば“どこよりも早く勝つレベルになる”という目標を達成しただけです。
つまり、
“振り返り“は目標達成への最短経路をその都度検討し再構築する行為
です。
みなさんも道を間違えたときすぐに軌道修正しますよね。
間違えたことに気づかなければ目的地からどんどん遠ざかってしまい、気づかない時間の分だけ到着は遅れてしまいます。
この遅れを最小限にするためにも、常日頃から当たり前のように“振り返り”をしているのです。
一方で社会人に目を向けたらどうでしょうか。
就活も然りですが、
「フィードバックをもらうことがとても大切」
「上司に自分からフィードバックをもらいに行こう」
などとよく言われています。
僕はこの時点でだいぶんレベルが低いなと感じてします。
なぜなら、そんなことスポーツをしていれば誰でも知っているからです。
「野球ノートを毎日書いたほうがいい」なんて指導されるのは小学生までです。
大学野球部に入ってまで、「野球ノートを書け」「試合後に反省ミーティングをしろ」なんて指導されることはありません。
誰しもがその重要性はわかっており、当たり前のように実践しているからです。
フィードバック云々言っている時点で前提のレベルが違います。
根拠に基づいたタイムスケジューリング
掛け合わせのもう一項目が“タイムスケジューリング”です。
先ほどの“振り返り”は、単体だけでは効力を発揮しません。
その“振り返り”を行動に移して初めてその効力が現れます。
そしてその行動が“タイムスケジューリング”です。
単純にその反省を活かして行動するのではなく、“タイムスケジュール”に落とし込むことがポイントです。
“タイムスケジューリング”をするためには
① 目標達成までの必要な能力
② ①の能力に対する自分の現在地の確認
の二つを行う必要があります。
例えば野球でスタメンをとるという目標設定の中でバッティングはスタメンレベルだけど守備が下手でスタメン出場ができないという選手がいたとしましょう。
この選手がバッティングを磨き続けたところでスタメンにはなれません。
バッティングは実力維持くらいの練習にして、課題の守備により多くの練習時間をさくべきです。
そうすればバッティングは1時間、守備は2時間練習と言ったタイムスケジューリングができます。
この練習時間であればスタメン出場という目標に近づけそうです。
よく「to doリスト」や「達成すべきゴール」をまとめている人がいますが、それだけだとなかなか結果につながりません。
なぜなら、どの項目が重要なのか、どれくらい時間を割けばいいのかが全く分からず、全て同じレベルで捉えられてしまうからです。
例をto do リストにまとめると「バッティング維持」「守備練習」みたいな項目となってしまい、どちらがどれくらい重要かが認識できません。
タイムスケジューリングではそれぞれ1時間と2時間なので、バッティングより2倍重要だということがわかります。
僕の野球部でももちろん毎日の練習はタイムスケジュール付きでメニューが組まれています。これは野球部だけでなく多くの部活で共通している気がします。
バッティングを強化したい期間であれば自ずとバッティング練習の時間が長くなりますし、基礎を鍛えたいのであればトレーニングの時間が長くなります。
このタイムスケジュールは一定ではなく、常に日々の反省を活かして変わっていきます。
これこそ前述した目標達成のための軌道修正です。
両者の掛け合わせこそ最短で成長できる
さて、ここまで書いてきたように“振り返り”と“タイムスケジューリング”は互いに影響を与え、自分たちを成長させるための手段として大きな効果を発揮します。
別に分単位でなくとも、大体のタイムスケジューリングと振り返りだけでも大きく変化を実感し続けられると思います。
僕の生活への応用
僕は野球をやる傍ら、社会に出て活躍するためにこの方法を用いています。
僕の将来の目標は起業して社会の幸せの総量を増やすことですが、その目標を達成するために細分化すると、今現在は英語力向上・note執筆・健康習慣の会得などが必要なことです。
英語はかなり短期間で身につけなければならないので、集中かつ時間が確保できる”毎日の朝”を英語の勉強に当てています。
一方でnoteは野球人生を“振り返り”一人前の人間になるために書いているものです。これまでの経験をまとめることで、優秀なビジネスパーソンになるためだけでなく、学生生活を人生の糧にするために書いている節もあります。
つまり、すぐに必要というわけではないが長期的には必要な作業です。なので、短期的に集中して書くというよりかは”定期的に時間の余裕があるとき”に書くようにしています。
健康習慣の会得はトレーニング、栄養管理、最適な生活習慣の発見などです
社会人になり忙しくなれば健康的な生活を送ることが難しくなることが想像に難しくありません。
だからこそ今のうちに習慣にしておけば、無意識のうちに健康的な生活を維持することができます。体は何においても資本なので、この習慣をつけておいて間違いありません。
これは習慣化が目標なので、”毎日負担にならない程度”に継続して行うようにしています。
ちなみに習慣化する方法についてはこちらの記事で詳しく書いております。
こうすれば英語は毎日の勉強で少し速く、野球人生の振り返りはゆっくりしながらも確実に自分の中に積み上がり、気づけば健康的な生活ができるようになっています。
今の僕に必要な能力と比べてみても、この速度感というかタイムスケジュール感が合っています。
まとめ
さて今回もまとめていきます。
① 体育会生が強みにすべきは目標達成までの“手段”
② その手段の最たるものが“振り返り”דタイムスケジューリング”
③ ②の掛け合わせはスポーツだけでなく人生全てで使える
目標達成の手段は野球を通して実感したものですが、間違いなく人生を通して使えるようになります。
人生の大きな目標を達成するためには、自分と向き合う機会を定期的に作りながら“振り返り”を行い、「○歳までにはこうなるぞ」と言ったタイムスケジューリングをして行くことが大切になってくると思います。
そう言った意味では、自己分析も就活だけでなく常に行うものだと考えていたりもします。
今現在、先に進んでいる、成長しているといった実感のない人は、まずは自分と向き合うことから始めてみてはいかがでしょうか。