サイトカインストームとCOVID-19
はてブでこんな記事が上がってた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はサイトカインストーム症候群である
https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/1968
サイトカインストームが元凶と断言してある。肺炎はサイトカインストームが引き起こす症状のひとつだと。
AngII-AT1R(アンジオテンシンII、アンジオテンシン受容体)とか、IL-6(インターロイキン6)とか、ホルモンや分泌物の名前が出てくる。
とりあえず、概要に出てくる単語だけ調べてみた。
ACE2
受容体たんぱく質で、とりあえずコロナが浸入したらここにくっつくっぽい。
AngII(アンジオテンシンII)
血圧を上昇させるホルモン。
IL-6(インターロイキン6)
サイトカインのひとつ。炎症に関係する。
NF-κB
ストレスやサイトカイン、紫外線等の刺激により活性化される。
STAT3転写因子
とりあえず、サイトカインに関係するタンパク質。DNAにくっついてるらしい。
IL-6アンプ
炎症アンプとも言うらしい。アンプとはamplifier(増幅)の意味っぽい。
血圧、炎症、ストレス……。サイトカインストームはそれらと関係するホルモンと影響しあうっぽい。
IL-6アンプを抑えるにはトシリズマブ(アクテムラ)が効くらしい。
この中でも、IL-6アンプ(炎症アンプ)がキーワードっぽい。
で、このIL-6アンプをググってたらこんな記事があった。
この中で、こんな発言が出てくる。
“村上 ええ。特に交感神経ですね。だから、いつもピリピリしていると交感神経がいつも活性化してくるので、そうなると局所的にノルアドレナリンが出て、炎症回路自体がかなり過剰に回るようになります。サイトカインだけの場合より、そこにノルアドレナリンが加わったほうが炎症回路の活性化が激しくなります。
――交感神経、ストレスが過剰になると炎症が増加してしまうということですね。”
炎症回路、たぶんIL-6アンプのことだと思う。IL-6はサイトカインのひとつ。
冒頭の、“近々「心理免疫学」に変えるかもしれませんが(笑)”の発言は、このことを指してるのかも。次に続く「インタビュー2」も全体的にストレスに焦点が合っている。
「禍後の楽園から」の6話で、サイトカインストームはアドレナリンと関係しているという仮説をもとにして、人の恐怖心がコロナを凶悪化していると書いたんだけど、わりと外してなかったなぁと思う。
アドレナリンについてはこの記事。