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“精神の病”を治せ!
こんにちは。
先日妻にこのnoteの存在がついに見つかり
鬼ギレされた森です。
#鬼ギレ継続中
#桃太郎はどこ
たまたまその日、“東京最強”のパワースポット『小網神社』に商売繁盛の御祈祷に行くつもりだったんですが、急遽「家内安全」の御祈祷に変更しました…
家族の平和が何より大事だと噛み締める日々です。
前回「ビジョンを持って本気でやらないと生き残れない」という話をしました。
じゃあ「飲食店は今何をすべきか」「今後どうしていけばいいのか」
今回はその部分についてお話しします。
求められる『精神科医』
ここでいう「精神」とは飲食店や運営する会社における「あり方(ビジョン)」のことです。
僕が数年、全国の数多くの飲食店をコンサルティングしていて、うまくいっていない会社や店に共通する事に気づきました。
それは、それらの会社や店の経営陣が「経営する中で最も大事な『精神』の部分を忘れてしまっている」という事です。
業態、メニュー、空間、システムづくりなどは、外から手をいれる「外科手術」で変えることができます。
でもこのコロナ禍の1年間「外科医」としての治療はほとんど効きませんでした。
いくらやり方を変えても、コロナ禍で「外で食事をする」ということ自体が制限されてるんだから当たり前です。
ここで、これまで求められてきた「外科手術」よりも必要になったのが「精神科医」としての治療。
いや、今までもそうだったんだと思います。
一番めんどくさいから蓋をしてたんです。
僕も。
「強み」を見つめなおす
コンサルティングを求める多くの飲食店・会社が求めるのは「業績回復」です。
もちろんそれも必要なんですが、中には「金儲け」だけが目的になっている会社もあります。
ビジネスですから、頭から金儲けを否定するつもりはありません。
ただ、使う食材、空間、人の無駄をなくして効率化という『手抜き』をし、コストを減らしてビジネスしてるつもりになってしまっている。
これも精神が病んでいる証拠です。
もっと悪いところは会社の経営陣だけが得するような仕組みが出来上がっていたりします。
社長がメディアに出てどんなに格好良いことを言っても、そういう会社は店舗を見ればすぐにわかります。
あの日の想いを忘れていませんか?
どんなに手広くやっている飲食店でも、一番最初の創業店をオープンした時は
「金儲けしよう」とだけ思って始めた店なんてないんじゃないでしょうか。
必ずそこには「お客様を絶対喜ばせよう」なんて『想い』があったはず。
あの日の自分たちは、「自分たちの強みは?役割は何か?目指すべきところは何か?」を見出すべく必死にもがいていたはず。
この先自分たちが実現したい「ビジョン」は何だ?
もう一度原点に向き合ってみると、足下にすでにある会社の「強み」に気付くと思います。
“正しく”効率化する
「効率化」は店側思考だけでやると、お客様から「手抜き」に見えてますよー。
日本では特に「チェーン店」や「低価格帯の店」にありがちで、食材探求、調理技術向上、ビジョンの再構築や人の育成など、手間がかかることを後回しにするのを「効率化」と呼んでいる会社が多いですね。
“正しく”効率化するためには、「いかに自社だけがもつ『強み』を見出し、磨き、店という場所を通してそこにいる人たちを幸せにできるのか」という部分に本気で向き合うことです。
それは高級なフレンチレストランでも定食屋でも一緒です。
自分の店が実現したい「ビジョン」を持ち、
それをとことん深掘りする。
もうやるべきところはやりませんか。
手は抜かずに。
自分達が出来る最大限の事を。大切なのは、店の「信用」を積み上げる事。
FISHMANでも、料理を盛る器はコロナ後のオープンに向けて300万かけ福岡・佐賀・長崎などの作家さんを直接訪ねて買い変えました。
店内も塗装し直し、スタッフみんなで細かいところまで掃除しました。
料理は全メニューを磨き直して、お客様と交流しやすくするためにあえて「目の前で仕上げのパフォーマンスをする料理」を増やしました。
まわりからは「よくこんな時期にそこまで(非効率な事)やるね」と言われました。
でも、それはFISHMANで『信用』を積みあげるために必要な事でした。
これから始まる時代の『仮説』をたて、痛みを伴いながらもアップデートし、『お客様にさらに楽しんでもらう』ために必要だと“直感”で感じたからやったことです。
僕らは「精神」を患った効率化で、数を増やして「大きく」なりたいわけじゃなく、FISHMANという場所で、みんなで「高み」を目指したい。
2021年、まず僕たちが目指すところはそこです。
じゃあ、FISHMANが目指す「高み」って具体的に何なのか?
次はそこについてお話しします。