自分の行動に目的を持てるようになるためには
皆様、おはようございます。
今回も、アツく、楽しく、面白く、皆さんが保育を楽しめるように、背中を押せるような学びと気づきのnoteを書かせていただきます‼
よければ最後までお読みください。
皆さんは職場の中で保育や子どもと関わっている時、あるいは企画を立てて上司に提案するとき、「それは何で?」と問い詰められ、答えに困った事はありませんか?
もしくは、答えたけれど更に「それは何で?」と詰められて更に困った経験はありませんか?
私は管理職の立場なので、スタッフ一人ひとりの行動をよく観察しています。
「あ、今めんどくさくなって「自分でやって」って声をかけたな」とか「あの子は今甘えたいけど構ってしまうと拘束されてしまうからあえて離れたな」とか、行動一つ一つを把握し、観察し、考察し、そのスタッフの課題点や更に強化してあげたい行動をどうやって伸ばしたらいいか、どう環境や声掛けをしていいか、を考えています。
ある時、非常勤のスタッフが私に企画書を持ってきました。
(鉛筆書きでそもそもの企画書の書き方として突っ込みたかったですがそこは我慢しました)
それは「野球教室」をやりたい、というものでした。
日時:隔週火曜日。
目的:試合を中心に、子ども達にルールに則って試合をすることでルールを覚えてもらう、という目的。
使用するもの:ボール、グラブ、バット、ベース。
職員配置:職員1名
です。
突っ込む所は沢山あるのですが、そこはしっかりとひとつづつかみ砕いて一緒に企画書を完成させなければなりません。
何故ならそのスタッフは企画書の書き方すら知らないのですから。
こちらが「何か企画を考えて」とお願いしたわけでもなく、自発的に書いて持ってきた、そこをまずは受け取って尊重し、企画書の書き方、企画の立て方、考え方を教えていくのが自管理職である自分の仕事です。
スタッフに尋ね、出てきた回答は大きく分けて以下3点です。
① 「そもそもなんで野球教室なの?」
⇒野球教室をしようと思ったのはそもそもそのスタッフだけではなく、主任も野球が大好きだからで、前日に子ども達と遊んで野球に大人数(といっても小学生6人)が集まって盛り上がったから。
② 「ルールを覚える事がなんで大事なの?(目的になっているから)」
⇒ルールを覚える事が大事なのではなく、なぜそのルールがあるのかの意味を考えられるようになったほしいから。
それは、野球に限らず、学童や、生きていく上で出会うであろうルールに対して「何故?」と考えられるようになってほしいから
③ 「試合をするのに職員配置基本1人でできるものなの?」
⇒独りじゃ難しいのでできれば主任にも入ってほしい(一人では無理)
そもそも「盛り上がって楽しかったから」はきっかけとしてはよいかもしれませんが、それが理由では企画は通りません。毎日120人近く利用があるうちの学童クラブで4~6人しか参加しない教室に場所とスタッフを割くのに、それだけでは企画をする理由にはなりません。教室だけをしているわけではなく、その間も他の部屋では保育が行われているわけですから。
子どもを集めて、そこにスタッフを割いた時の全体の運営のイメージを持たなくてはなりません。
それでもやる事に意味があるかどうか、をしっかりと考えなくてはならないのですが、それを「その時盛り上がって楽しかったから」だけでは残念ながら管理職としてはGOは出せないのです。
そして、何故ルールがあるのかの意味を考えてもらうために、野球というツールでどうやって伝えるのか。
試合を中心に、と言っていましたが、ただ試合をするだけではただただ「野球のルールを覚えさせる」だけで終わってしまい、その先の「何故そのルールがあるのか」を考えさせるアクションに繋がりません。
本当に試合を中心に教室をすることでそれが達成できるのか。
教室の内容も再度考えてもらわなくてはなりません。
このように、企画一つ考えるだけでも目的を考えていかなければなりません。
私のような管理職に突っ込まれても答えられるようになるためにも、そして何よりこういった一つ一つを説明できるようになるという事は、自分自身の保育により深みを持つことが出来、子どもの成長に繋げる事が出来ます。
その思考法をお伝えしようと思います。
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