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マンバ読書会『人生を変えたマンガ』イベントレポート【2019年9月】
はじめに
どうも、クチコミとランキングでいいマンガが秒で見つかるサービス『マンバ』です!
9月28日(土)に、東京・豊島区にある『Comic Cafe & Bar しょかん』にて開催されたマンバ読書会「人生を変えたマンガ」。
今夜は18時より池袋のしょかん(@SHOKANfirst)にて、 #マンバ読書会 『#人生を変えたマンガ』開催です🎉
— マンバ (@manba_co) September 28, 2019
ゲストはマンガソムリエ兎来栄寿(@toraieisu)さん🕺
エア参加ツイートと大歓迎です✨お待ちしております🤗#マンバ読書会 #人生を変えたマンガ pic.twitter.com/7PHz68LLob
読書会にスペシャルゲストとしてご参加いただいた、マンガソムリエの兎来栄寿さんによるイベントレポートが届きました。ぜひお楽しみください!
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気付けばあっという間に10月。しかし気温が30度を超える日もあり、未だに蚊に刺され続けているマンガソムリエ兎来栄寿です。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さる9月28日(土)。
ラグビーワールドカップで日本が世界ランキング2位の圧倒的格上であるアイルランド相手に大金星を挙げた日。
池袋の『Comic Cafe & Bar しょかん』さんにて「人生を変えたマンガ」を語るマンバ読書会が開催されました。
この日も読書会は18:00からのスタート予定だったのですが……
何と、しょかん・おのDさん自ら、私物のTVを持ち込んで店内でラグビーワールドカップを観戦しておりました!笑
調理をしながらも大歓声が上がるたびに「玉ねぎ炒めてる場合じゃないー!」と調理場から悲鳴を上げるおのDさん。両方やらなくちゃあならないのがオーナーの辛い所ですね。
試合が終わるのがちょうど18:05頃だったので、開幕の挨拶もそこそこにラグビー観戦を続ける人も(私もそこに加わりました)。そして、トライを決めた福岡選手のダメ押しのビッグゲインなどもあり、見事に日本がジャイアントキリング達成! 店内も歓声と拍手に包まれました。
この日の参加者には、何と代表ユニフォームをまとってラグビー観戦をしてきた方も! 池袋駅では同じ代表ユニフォームを着た初対面の方とハイタッチする一幕もあったようです。
おすすめラグビーマンガ
ちなみに、ラグビーと言えば『ALL OUT!!』や『ビーストチルドレン』など熱いラグビーマンガが現在連載中です。最近完結した作品だと『フルドラム』や『ブルタックル』などもお薦めなので、ワールドカップで興味を持った方はぜひチェックしてみて下さい。
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参加者の方の『人生を変えたマンガ』紹介(※一部のみ)
ラグビーも一段落した所で、テーブルごとに4~5人に分かれて、それぞれ軽い自己紹介からすぐに人生を変えた推しマンガのプレゼンが始まりました。
それぞれの紹介作品と、人生を変えられたポイントをまとめていきます。
『サンドストームスラッガー』
「高校生活があまり上手くいってなかったので男子高校生自体嫌いだった。ところが『サンドストームスラッガー』を読んで好きになり、甲子園を見に行くくらいになった。西東京の決勝は必ず見に行きます。今、人生が滅茶滅茶楽しい」
「連載中から話題にする人が少なかった。ちゃんと綺麗に完結しているし、もっと有名になるべき」
「次のイベントに向けて今6冊目の本を描いています。私以外の人が推しカプを描いてくれるか、自分で描いた本が100冊になるまで描きます!」
初っ端から非常に熱く語って頂きました! チャンピオン作品はもっと評価されても良い作品が多いですよね。
『最低のリングスター』
「裏サンデーの第三回連載投稿トーナメントで投稿された作品で現在は読むことができないが、人生最高の推しが生まれた」
「その後、何とか先生は連載を開始……が、欲しいのは新作じゃない! そこには私の推しがいない!! 私だって推しのグッズが欲しい!!! 缶バッヂジャラジャラ着けて街を歩いてみたい!!!! しかし、しかし。先生の新連載を応援し続けることで出版社の方が『こんなに人気があるんなら過去作品をまとめた短編集も出そうかな』となるかもしれない。だから私は『灼熱カバディ』を全力で応援するし、同じトーナメントで優勝した『堕天作戦』もしっかり面白く売れていて欲しいので応援しています!」
iPadを使ったあまりに魂の込もったプレゼンまでして頂きました。『灼熱カバディ』も『堕天作戦』もとても面白いです!
『ドラゴン桜』
「バカ高校で勉強もできず高卒だったが、この本を読んでTOEICに挑戦し700点を取った。勉強すれば結果って出るんだなと教えられた。ただ一つ欠点があって、理屈っぽくなってしまい感情的な人が苦手になってしまいました笑」
『ドラゴン桜』を読んで勉強するようになった人は多そうですね。私もマインドマップを書きました。
『愛人 [AI-REN]』
「当時学生で誰とも付き合ったことのない人間だった。捻くれた性格をしていたが、『愛人』を読んで人との接し方が大きく変わった。人格に影響を受けた」
田中ユタカ先生の魂の傑作。私も涙を流し震えながら読みました。
『恋は光』
「そもそも恋愛って何か、どういう人を好きになるのか。これまで読んできた恋愛ものは『具体的な事件』や容姿などが恋愛の切っ掛けになるが、こういう書き方、恋愛を理屈で捉えてもいいんだ! と。恋は光は1巻だけでなく2巻までまずは読んで見てほしいです」
「ちなみに……理系の方ですか?」
「文系です笑」
信頼できるマンガ好きから絶大な支持を受ける名作。まだ読んでない方はぜひ全巻買って抉られて下さい。
『王ドロボウJING』
「田舎でアニメも全然観られなかったが、BSを引いたらJINGがやっていたので観始めた。するとどっぷりとハマり、そこからアニメ・マンガ・ゲームにハマっていって仕事もそっち系になった。まさに人生を変えられた作品」
世代のボンボン派の人間にとってJINGはバイブルの一つですよね。読み込まれているのが解る単行本が愛おしいです。
『バチバチ』『鮫島、最後の十五日間』
「これを読んで大相撲にハマった。両国に実際に相撲を観るようになった。読んだら観に行きたくなるよ!」
未完なのが本当に悔やまれる大傑作。追悼原画展にも足を運び目頭を熱くしました。
『Les carnets de Cerise(桜のノート)』
「コミティア海外マンガフェスティバルで見つけた一冊。絵がとても綺麗で、ストーリーも何となくはわかるけど、書かれている文字の意味はわからず、これを切っ掛けにフランス語の勉強を始めて今4年ほど。この本があったからマンガ以外の趣味を見つけることができて、それが切っ掛けでマンガサロン『トリガー』に行き、濃い海外マンガ好きと繋がることができて、世界が広がる切っ掛けにもなった」
恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、表紙だけで惹き込まれる魅力溢れる絵ですよね。世界中のマンガのレベルが上がっていると感じます。
他にも、
『めぞん一刻』
「大人のマンガを読んでみよう、と思って初めて読んだのがめぞん一刻だった。読んでみて、大人のマンガも結構おもしろく読める! と解ってそこからどんどん青年マンガの世界を開拓していった」
『不死の猟犬』
「トリガーに辿り着くきっかけとなったマンガ。マンガ紹介の執筆を募集していて、不死の猟犬について書いたらめっちゃ褒められた。その人をフォローしたら、トリガーでやっていた新刊を語る会のことを呟いていた」
『ピンポン』
「今なら試合前に個室に籠もっていた気持ちが解る」
などなど、各テーブルで熱々なトークが沢山花咲いておりました。すべてのテーブルでの語りをしっかり聞くために、聖徳太子的な能力が欲しいと思った瞬間でした。
そして、私自身も人生を変えた作品である『火の鳥』『咲-Saki-阿知賀編』について語らせて頂きました。
まさか、小さい頃にはマンガを読むことで嫁と母と実家ができるなんて想像もしておりませんでした。当日言い逃しましたが、『キーチVS』が無ければマンガサロン『トリガー』も無かったかもしれないという意味で、『キーチVS』も私の人生を変えたマンガと言って差し支えないかもしれません。
この日だけでは聞けなかったお話も一杯ありそうですし、とても行きたかったけどスケジュールの都合で行けなかったという方もいらっしゃったので、いつか第二回をやってもいいかもしれませんね。
そして、今回もしょかんさんからお腹を満たす美味しいお料理の提供が。
ポテトサラダと唐揚げはいつも通りなのですが……
冒頭で述べた通り、たまねぎを炒めていたおのDさんいわく「今日はカレーを作る人です」とのことで、いつもはパスタの枠に今回は特製本格インドカレーが振る舞われました!
話を聞けば、実はおのDさんがいつも家で作ってるカレーとのことです。市販のルーを用いず、スープカレーに近いサラサラのインディーなカレー。最早カレーではなく、カリーと言った方が良い代物かもしれません。
見た目からして美味しそうな逸品。一口食べると、芳醇なスパイスの香りが鼻を抜けていきました。『華麗なる食卓』のマキトだったらこれだけで入っている全スパイスとその配合量を言い当てられるんでしょうが、流石にそれは無理。ですが、程よく柔らかくなった鶏肉の旨味も口の中で溶け合うこのカレーが美味しいということは確かでした。ヨーグルトの酸味もあり、後味も非常にスッキリ。
食べた人は口々に味を称賛し、「レギュラーメニューになりませんか!?」という声もありましたが、普段の営業ではロスが多くなるので難しいとのこと。もし、今後イベントに参加する予定のある方でこの特製カレーを食べてみたい場合は、しょかんのおのDさんに直訴してみると良いかもしれません。しょかんさんの特製料理を食べられるのはマンバ読書会だけ!
さて、この日集まった作品をすべて並べるとこのような形になりました。
この全てが「誰かの人生を変えた作品」。
非常に圧が強く密度が濃く感じられました。
最後に、こちらも恒例のマンバの紹介。今回は新しく冊子も作られて、とても丁寧に説明が行われていました。
様々なジャンル分けで見られるランキング機能には「1950年代の作品」などの項目も追加されたとか。
また、マンバのオリジナル連載である『高速スライダー 幸運な男・伊藤智仁』が次回最終回。
伝説的な高速スライダーの使い手は敵チームのピッチャーとしては脅威でしたが、パワプロでも猛威を振るい少年たちには大人気でした。奇しくも丁度この日に野村克也さんがパワプロのデータを見てボヤくという企画記事が出され、その中で「スライダーに惚れて先発起用したのは長い監督人生の中でもマーくんと伊藤智仁くらい」と語っており、未だに球史に残る存在だと改めて実感させられました。
そんな伊藤智仁選手の知られざる苦悩が克明に描かれた本作は、純粋に人間ドラマとしても面白いですし、当時を知る野球ファンならなおの事楽しめる作品となっていてお薦めです。
そして、映像チーム「最後の手段」による新連載『えんちゃんち』も公開されました。
非常に感性的な画面構成は、どこか子供の頃に見ていた世界の形を思わせられるようです。物語としてここからどう展開していくのか、今後も楽しみです。
最後の手段の まんが
— 最後の手段 (@saigonoshudan) September 28, 2019
「えんちゃんち」第1話
webサイト マンバ通信 から、やっとこさ公開されました!
よろしければ是非
📕https://t.co/8ADPZYfmnN pic.twitter.com/o4GyBqtPtT
次回のマンバ読書会『ハロウィンに読みたいマンガ』は10月26日(土)18:00から開催です。
どなたでも、初参加の方でも大歓迎のアットホームな読書会、ぜひお気軽にご参加下さい。
↓お申し込みはPeatixからどうぞ!