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"応援は祈り" スケオタ大晦日によせて

6月30日はスケオタ的には大晦日と言われています。7月1日が新シーズンの幕開けとされるからです(日本スケート連盟強化選手のページも毎年7月1日に更新される)。

なので、2020年7月1日~2021年6月30日の2020-2021シーズンに思ったことをちょっと記録しておこうかなと。

未曾有のウイルスが世界を襲ったこの一年。国境を越えることは難しく、海外試合派遣はなくなり、なんなら試合そのものがなくなってしまって、ファンもどこを向いたらいいのかわからない状況に陥ってしまってたのは、スケートに限らずどこの界隈も同じだと思います。

国内試合は夏からの地方大会は無観客となり、ネット配信での中継がとてもありがたく感じました。試合が行われていて、氷の上に選手がいる。その姿を見られただけでほっとした人も多かったのではないでしょうか。

そんな状況でも有観客になった10月のジャパンオープンカーニバルオンアイス、11月のNHK杯、12月の全日本選手権(初日)、1月の名古屋スケートフェスティバルを現地で観戦・応援することができました。

緊急事態宣言でリンクが閉鎖され、氷上練習ができなくなった春先のことを思えば、有観客しかもチケットが取れて……本当に奇跡のような出来事だったと思います。開催にあたり尽力してくださったすべての方にありがとうございましたとお礼を言ってまわりたいです。

ただ本日の大晦日、個人的に振り返りたいのは現地観戦のことではなく、「応援すること」についてなんです。

よく好きなものや推しに出逢うことを「沼に落ちる」という表現をしますが、私は沼というより「温泉」と表したいのです。

好きを確信してるものの、ちょっとずつちょっとずつ、温度はどんな感じかな?と、足先をちょんとつけるかのように、様子を伺いながら、ここから声援を送っても大丈夫なのかな?と。そういう状況がそこそこ長くありました。

あちこちで好きなものを好きだと大声で叫びまくっている私ですが、推しに関しては去年までは小声でそっと「つぶやく」くらいだったと思います。

それがコロナ禍でオンライントークショーなるものが爆誕し、このあたりから応援の声量が少しずつデカくなります(笑)7月に推しが初めて出演した時には、「こんなにしゃべるコやったんか!」とびっくりしました。

ただこの頃は先輩ファンの皆さんのツイートを眺めるだけで(いいねやRTはするけど)、燃え盛る(笑)感情を誰かとシェアすることはできませんでした。

シーズンが本格的に始まり、現地や配信・テレビで観戦しつつ、またちょこちょこと感想をツイートする日々。にぎわう温泉の端っこで、かけ湯で様子見していた1月末に転機が訪れます。

国体の試合を配信で見届けて、私は決死の覚悟でこのnoteを書きました。

まだまだ初心者マークがとれない私が「今書いておきたい!」と、かけ湯の桶を放り投げ、まさにクソデカ声で書いたこのnoteは、先輩ファンの皆さんにあたたかく迎え入れていただき(たぶん)、これをきっかけにツイッターでフォロワーさんとお話しする機会がぐっと増えました。

先輩方からいろんなことを教えてもらったり、出演したアイスショーや雑誌を読んだ感想など熱い気持ちをシェアできるようになって、理解してくれる人がいることの喜びで、応援することがより楽しくなりました。

つい先日のオンライントークショーも、始まる前から楽しみな気持ちを共有できて、今までで一番時間があっという間に過ぎたトークショーでした(スケーター感皆無なスクショ笑)。

そして先輩の後押しを受けて、ついにファンレターなるものを出しました。きゃー!

おかげでとてもあたたかい温泉に肩までどっぷりつかっています。本当にいい湯にめぐり逢えました。日常のしんどいことを洗い流してくれる名湯です。

ひとりでも応援はできるけど、応援したい気持ちをファン同志でつなぎ合うことができたなら、その力は何倍にもなって心強い気持ちが生まれることを身をもって知りました。「効能」と言っていいと思います。どんなときも源泉を守り続けてくれた先輩ファンの皆さんにあらためて感謝をお伝えしたいです。皆さんがいてくれたから、今、私は思いきり推しを応援することができています。

そうそう、ファンレターを書く後押しをしてくださった先輩が、素敵なリンク集を作られたので紹介します!

まだ私が推しの存在を知る前の演技や、何度でも見返したいインタビュー動画など、初心者の私には教本的リンク集です。来シーズン、ここにどんな動画が加わるのか、今からめちゃくちゃ楽しみです!

明日から始まる新シーズンはオリンピックシーズン。
4年前の今頃の推しは、ケガから復帰できるかどうかという時期だったと伝え聞いています。

それでも彼はスケートが好きな気持ちを手放さなかった。
ファンは氷上に彼が帰ってくることを願わない日はなかった。

たくさんの人たちの応援の気持ちが繋がって、今がある。応援の輪に加わらせてもらってる。そのことをあらためてかみしめています。

強い覚悟と不屈の努力で歩みを続ける山本選手と、彼の復活を信じて応援し続けてきた先輩ファンへの尊敬を胸に、みんなが全力で健康で無事に一年駆け抜けられることを祈っています。応援、それは祈りでもある……!

さぁ、鐘の音が聞こえるぞ。

2021年6月30日大晦日

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