精神障害者手帳を取ったよ

去年の夏は「自立支援医療」を受けるために、手探りで動いていた。メンタルクリニックの医療費と薬代が高くて、自分の生活費が圧迫されていた。偏頭痛の薬もついでに処方して貰っていたせいもあって、毎月薬代で8000円くらいかかってた……。

あんまりメンタルクリニックってかかりつけの医者を代えないから、全然新しい情報が得られない。でも去年、たまたま担当の医者が急病で廃業することになり、慌てて今の先生のところに行くようになったら、最初に3割負担が1割になる自立支援医療の制度を教えてくれた。

1割負担になったら、マジですごく安いのね。「今まで知らなかったの？！」って言われそうだけど、人間が苦手で視線を避けながらオドオド生きていると、そういう有益な情報を得る機会もない。先生や看護師の皆さんも忙しくて、そんな話を突然してくれたりしないし、そもそも（あーあ、診察代が安くなる制度ないかな～）なんて、知らなかったら検索もしないじゃないですか……。で、自立支援医療はうつ病も対象だったから、申し込んでみることにして、必要な書類を集め始めた。

まず窓口で貰える申告書。でもこの時点でいきなり悩んだ。（え？一度役所の福祉課の窓口に行って、申告書を貰って記入して出直さなきゃいけないの？）って。いまどきネットにＰＤＦで雛形あげといてくれればいいじゃん。なんでそれがないのか理解できなくてつまづいた。でも、とにかく都の福祉局のホームページにそんなものはなくて、役所に行って用紙を一回受け取らなければならなかった。

次に先生による診断の証明書。これは先生に手隙の時に書いてもらって、後日受け取ればいい。

あと、「市町村民（住民）税の課税状況が確認できる資料（課税証明書）」。なん…です…か…？　でもとりあえずこれもコンビニのコピー機で、マイナンバーカードがあれば10円で出せる書類で、難しくはなかった。マイナンバーカードに抵抗があって、まだ作ってない人いるかもしれないけれど、なにがしか療養中の人は折れて作った方がいいですよ。マイナカードがあればコンビニで10円だから。

そして健康保険証のコピーなども揃えて、役所の福祉課に持っていけば、手続きは完了。でも、「発行までに二か月ほどかかりますので、電話連絡がいくまでお待ちください」と言われて、（ハーッ？　何がどうしたら二か月もかかるの？！）と愕然としたものの、そこで騒いでも意味はないので受け入れて帰ってきた。そして本当に二か月半もかかってびっくりした。マジなのかよ。おまけに郵送もしてくれなくて、また役所に行って貰わなきゃいけないの（これは市や区によって郵送もあるらしい）。うつ病でお風呂入るのすらしんどい人間に、こんな手間押し付けないでほしい……。

もはや記憶が曖昧になってきているけど、精神障害者手帳も申し込んで3級を取得した。うつ病でも発行されて、バスが路線によって半額になるくらいしか公共のサービスはないけど、映画が同伴者一人まで1000円で観られるよ！！　これはでかい！　さっそくすごくウキウキして、シャマラン観に行っちゃったよ。一応うつ病は本当で薬はMAXの量まで処方されているから、詐病ではないですからね。

でも、これだけの手続きを一人でやるのは本当に難しい。ちょっと泣きそうだった。簡略化したら正当な病気の人以外も来てしまうのはわかるけれど、気力体力がない人間にとって、何度も役所に行くのは不安だし苦難だった。

ああ、今日は天気が良いですね。